「読み書きが苦手だけど、YouTubeの字幕は読める⁈」子どもの素敵な変化や育ちを感じた瞬間 – Branch保護者会レポート

発達障害や不登校のお子さんと保護者が集い、部活動や悩み相談ができるBranchオンラインコミュニティでは、毎月さまざまなテーマで「保護者会」を開催しています。

この記事では、保護者が感じた「子どもの変化や育ち」をテーマに扱った、2021年10月の保護者会の様子をお届けします。

「些細な変化だけど嬉しい!」ということや、「まだまだ不安な面もある」といったことも含めて、エピソードを出し合いました。

「好き」が共通する仲間との交流

  • Branchオンラインコミュニティで出会った子と一緒にマイクラJAVA版で遊ぶようになり、最近すごく楽しそうでイキイキしています。JAVA版の仲間を増やすべく、どうやったら楽しさが伝わるか、先日は子ども同士で打ち合わせをしていました(笑)
  • わが子は、なかなか自分からは声をかけられないみたいだけど、他の子に「マイクラで一緒に遊ぼう」と誘われるのはとっても嬉しそうです!
  • 先日Aくんと一緒に遊んだ時、マイクラのワールドへスムーズに入れずにいたら、優しく待ってくれました。

それに対し、Aくんのお母さんは…

  • 実は、Zoom上では優しいだけかも(笑)母親には厳しいです。終わった後の切り替えがまだまだ難しいので、すぐ食事できるように準備しています。

「仲良くなった子の『好きなこと』をよく気づいて覚えている」:コミュニケーションの変化

  • 基本的には兄妹の関係が悪いですが、時々びっくりするほど仲良く遊んでいる時があります。先日、妹がゲームしているのを、兄が横で見守って優しく声掛けしてくれていました。「すごく上手に声を掛けていたね」と伝えると、「これはたぶん、わっきー(スタッフ)から教わったと思う」と返答が返ってきました!
  • いつもは言葉遣いが激しいけれど、先日は友達に伝えたいことがあったのか、時間をかけて一生懸命考えながら言葉にしていました。
  • 低学年のわが子が、高学年の子に憧れて慕っているみたいです。高学年の子たちも、意識して優しい言葉を掛けて教えてくれます。以前は話を聞いて遊びを合わせてくれる大人との関わりを好んでいましたが、最近はお兄さんやお友達との関わりを好むようになってきました。
  • ゲームを通して、本人の内面から「友達と関わりたい気持ち」が育っているので、コミュニケーションが上手になってきています。療育みたいだなあって思います!
  • 以前は同年代の子に会うのを避けていましたが、先日は偶然会った同級生に明るく挨拶していてびっくりしました!少しずつ自分を肯定して、自信がついてきたのかな。
  • 今年度から適応指導教室に通っているのですが、仲良くなった子の「好きなこと」をよく気づいて覚えています。Branchの中で自然に身につけてくれたみたいです。

感情のコントロール

  • 感情が乱れると、その場でのコントロールはまだまだ難しいですが、あとから自分で「言い過ぎたかな」と振り返りできる場面が増えてきました。
  • パニックになっても、後で「さっきはごめんね」「焦るとそうなるんだよね」と伝えてくれるようになりました。親も、子ども自身の解決する力を信じて、トラブルが起きたらその時に対応しようと思い、ぐっとこらえて見守っています。
  • 友達に断られることがあると、以前は「やりたかったのにー!」と泣いていましたが、繰り返し経験しながら、最近は「しょうがないか」と折り合いがつけられるようになってきました。

「未来の自分を諦めたくないから、癇癪を起こすかもしれないけど付き合ってほしい」:生活習慣への自覚

  • 朝に一日の予定を立てて、ゲーム以外の「外に出る時間」や「漫画を読む時間」を、アレクサからお知らせが流れるようにしています。
  • 自分で決めても守れないこともありますが、「未来の自分を諦めたくないから、癇癪を起こすかもしれないけど付き合ってほしい」という意思表示があったので、親は何度も声掛けして大変ですが一緒に頑張っています。
  • 鉄剤を飲んでから睡眠の質がよくなったのか、自分で起きられるようになりました。親の負担が大きく減って助かっています。ただ、長期休暇で服薬をしばらくサボったら、やはり生活リズムも崩れました。本人と一緒に振り返り、定期的に服薬していこうと話し合いました。

Netflixで吹替ではなく字幕」:気持ちの言語化、自己理解

  • やみくもにイライラすることがすごく減りました。その場では難しくても、あとで感情が落ち着いてから、気持ちを言葉にしてくれます。「そうだったんだね」「分からなくてごめんね」と伝えると、それで状況が収まることが多くなりました。
  • netflixで洋画を見ていたら、本人が吹替ではなく字幕を選んでいました。「こっちが分かりやすいんだよね。今まで聞き逃すことが多かった」と言っていました。私も「なるほどね~」と、子どもへの理解を深めています。

将来Branchに入れるかな?」:将来について考える

  • 先日の、わっきー(スタッフ)との会話の場面。わが子から「Branchって学歴がなくても入れる(働ける)の?」と質問すると、「入れるよ~」と返ってきて、ぱあっと顔が明るくなり嬉しそうでした。「勉強していない」「学校に行っていない」という状況に、子ども自身も不安を抱えているんですよね。一方で、受け入れてくれる大人がいるんだということを実感してくれているようです。
  • 「俺は夜中起きているのが得意だからコンビニで働く」「ゲームの家庭医教師もあるらしい」など、子どもながらにいろいろ考えているみたいです(笑)
  • 中学生になると口数は少なくなりますが、自分なりに進路を考え、学校や塾の先生など親以外の大人に相談しているようです

「バスと電車に一人で乗れるように」:できることが増えた

  • 動画を作っている子に憧れて、アプリで編集を試しているようです。ツールを使いこなせるようになると、その後のスピードが速いですね!
  • 最近、バスと電車に一人で乗れるようになりました!たとえ行って帰ってくるだけでも、活動量が増えるので嬉しいです。本人が心配性なので、乗れるようになるまでは何度も付き添ったのですが、今は「乗れて当たり前だよ」という態度(笑)公共交通機関は時間通り・ルート通りで予測しやすいので、通学路よりもかえって安心感があるかもしれません。

「地図を見ながら、オンライン友達に思いを馳せている」:興味の広がり

オンライン上でお友達やスタッフとコミュニケーションをとったり、好きなことに取り組んだりするなかで、このような広がりも出てきているようです。

  • 声変わりしたお兄さんと話すのが、落ち着くみたいです。憧れもあって、マイクラJAVA版にも興味を持っています。
  • 興味がないことには見向きもしないわが子。ずっとマイクラ一筋でしたが、最近はロブロックスに興味を持ち始めています。自分でゲームを作れるのが楽しいようですね。スタッフや友達に教えてもらったり、自分で調べたりして取り組んでいます
  • ロブロックスのジョジョのワールドで遊んだことで、最近はジョジョの漫画にハマっています。先日は珍しく、ゲームほったらかしでずっと漫画を読んでいました(笑)
  • 他の地域で大雨や地震があると、「○○くんのところ大丈夫かな」と心配するようになりました。地図を見ながら、オンライン友達に思いを馳せているようです

「YouTubeの字幕は読める」:読み書きあるある話

  • 教科書は読めないのに、YouTubeの字幕は読めるんですよね(笑)
  • 読み書きが苦手だけど、好きな友達のアカウント名は暗記しています。自分で音声入力できるようになり、「一緒に遊ぼう」とメッセージを送っているようです。
  • 息子が「”サバイバル”っていう英語わかるよ!」と言ってくるので、とりあえず「すごいね~」と返しています(笑)
  • ロブロックスで外国人の方のチャットを読んでちょっとずつ理解しているみたいです。自分でも「come on!」「here」「there」とか入力していて、感心します。
  • 読み書きのことが心配で、医師に相談したら「これからの時代はサインさえできればいいですよ」とバッサリ。ひとまず読めたらいいかと思えるようになり、見守っています。

「外に出たいけど出れない」:なかなか外出できない葛藤

まだまだ不安なことについても、共感の声や、似た経験のある方から励ましの声がありました。

  • わが子は昨日、3週間ぶりに外に出ました(笑)毎日おこもり生活だけど、「オンラインフリースクールに行ってるのね」と思って見守っています。
  • 話を聞いて安心しました。うちもいま4日くらい外に出ていないです。日が短くなると、外に出ようと思ったタイミングで暗くなってしまったり…。季節の変わり目は、気持ちも乱れて葛藤が大きくなりがりです。
  • 外に出ないのには理由があるようで、先日「面倒くさい」「知らない人に見られるのが嫌だ」と言葉にして伝えてくれました。本人も、外に出て日に浴びた方がいいのは分かっているけれど、なかなか体が動かなかったり、気持ちが向かなかったりするみたいです。
  • うちも、「外に出たいけど出れない」の葛藤の繰り返しです。服薬を初めると少し軽減して楽に出られるようになりましたが、最近は飲んだり飲まなかったりの状況で葛藤が強くなり本人がつらそうです。まずはなるべく定期的な服薬をトライしようと思います。

「『ゴミ捨てにいってくるね』といった短時間から母子分離を」:母子分離不安

  • 子どもが外出できないのはしょうがないとして、不安なのか私にも「出ないで」と言ってくるのでつらいです。修行しているみたいな気持ち…。家で筋トレしているけれど、本当は外で運動したい!メンターさんとオンラインで関わっている時間は留守番できるので、その間に用事を済ませたりしています。
  • うちも不登校になってから不安が強くなり、留守番もできないため、私(母親)がつきっきりで外に出られない時期がありました。「ゴミ捨てにいってくるね」といった短時間から初めて、先日は気づいたら2時間くらい留守番できていました。「暇」だと不安になってしまうから、留守番の間に何か「本人が取り組む対象」を準備することが必要ですよね。

お子さんそれぞれのペースで

保護者会の終盤には、こんな感想も聞かれました。

  • 多少、子ども同士で言い合いになっても、それも経験なんですよね。本人に関わりたい気持ちがあれば、ちゃんと修復できる。Branchの保護者さん同士でつながっていると、子どもの特性を分かってもらえるし、ありのままで受け入れてもらえるので安心感があります。
  • わが子は、まだあまり同年代との関わりは少ないけれど、徐々に遊べるようになっていってくれたらいいなあと思います。まずはメンターさんのように、安心できる大人と1対1での関わりを続けていきたいです。
  • うちもなかなかイベントに参加できていないんですが、きっかけを作ってあげようと思いました。保護者会でお話を聞くと、毎回楽しいし安心します。

お子さんの特性や今の状態はさまざまですが、こうやってエピソードを出し合うことで、それぞれの歩みのきっかけやヒントになったり、「少し先はこんな風になれるのかも」という道しるべになりうると思います。

たとえ違ったペースや道すじであっても、保護者同士でねぎらいサポートし合えるというのがコミュニティの強みだと感じます。

これからも、定期的に保護者会を開催していきますので、よろしくお願いします。

(Branch運営スタッフ・小堀)

この記事を読んで、Branchオンラインコミュニティに興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


過去の保護者会記事紹介


ライター:小堀 紫苑

京都大学医学部人間健康科学科卒、資格:作業療法士 保育士
精神科病院、療育、訪問看護での勤務歴あり。経験を活かして、柔軟に創造的に、お子さんと関わっていきます。私自身とてもマイペースな子どもだったのですが、納得いくまで取り組むことを尊重し見守ってくれた大人の存在は、今でも心の支えです。 私もお子さんの可能性を信じ、個性に寄り添い、安心できるお話し相手になれたらと思います。そしてご家族のサポートも行っていきたいです。好きなことは、歌・ウクレレ・手芸・ヨガなど。ジブリや絵本の世界観、生き物や自然を観察することも大好きです!

保護者の声

Posted by 紫苑小堀