こんにちは。不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchです。
子どもの不登校に悩む中で、「親の過干渉が原因では?」と言われて戸惑った経験はありませんか?
この記事では、過干渉や過保護と必要な支援の違い、周囲から指摘されたときの対応方法、そして子どもの自立を促す具体的なサポート方法についてお伝えします。
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1. 過干渉・過保護とは? ― 状況に応じて見え方は変わる
1.1 親の行動が“行き過ぎ”に見えるケースもある
不登校になると、「過保護や過干渉が原因では?」と指摘されることがあります。
他人から「親が甘やかしている」と見られると、保護者としてはショックを受けますよね。
でも、周囲からは“過干渉”や”過保護”に見える行為が、必要なサポートである場合も少なくありません。
1.2 先生からの「過干渉では?」の指摘に戸惑う
学校の先生は家庭内の細かな状況を把握しづらく、「家庭の育て方が原因」と考える場合があります。
その結果、保護者は自分自身を責めてしまうことがありますが、家庭での関わりがすべての原因になるわけではありません。
1.3 周りには“過干渉”に見えても「必要なサポート」の場合も
発達障害や、感覚過敏などの特性や、人一倍繊細な気質を持つ子どもには、特別な対応が必要な場合があります。
たとえば、新しい環境への不安が強く、パニックを起こしてしまうようなケースでは、事前に場所や状況について細かく説明したり視覚的に示したりして、見通しを立てる必要があります。
周囲からは「過干渉・過保護では?」と見えるかもしれませんが、こうしたサポートは子どもにとって重要な配慮です。
2. どこまでが支援で、どこからが過干渉・過保護?
行き過ぎた干渉は、子どもの自発性や主体性を奪ってしまいます。
一方、必要なサポートは自立を促すための助けとなります。
その見極め方を考えましょう。
2.1 「過干渉」「過保護」の“過”は「行き過ぎ」
親の子どもへの働きかけが「行き過ぎ」れば「過干渉」、適度であれば「支援」になります。
たとえば、このようなケースは過干渉の例と言えそうです。
- 子どもが嫌がっているのに何度も細かく指示する
- 子どもが自分でできることを親が先回りして全部やってしまう
2.2 見極めのポイント
過干渉や過保護と、必要な支援との違いは紙一重。見極めにはこんなポイントを確認してみましょう。
「子どもが嫌がっているか」を目安に
子どもが明らかに「やめてほしい」「自分でやりたい」と訴えているのに、一方的に介入するのは過干渉。子どもの気持ちを遠ざけてしまうことがあります。自分でやろうという意欲も失ってしまう恐れがあります。
POINT2 子どもができることまで奪わない
子どもが自力でできることや、できそうなことにまで介入するのは要注意です。発達障害などの特性のある子どもへのサポートは、できない部分を補うためのものです。(目が悪い人が眼鏡を使うのと同じ)
POINT3 境界線は子どもの成長や状況によって変わる
過干渉や過保護と必要な支援との境界線は一定ではありません。子どもの発達段階や子供の状況をよく観察して、柔軟に判断しましょう。
発達の最近接領域、親はどのように活かせばいいか (Branchお役立ち記事)
「子どもが1人でできないが、少し助けがあればできる範囲」(=最近接領域)へ働きかけることで成長を促す、という心理学の考え方と、その実例をご紹介しています。
支援つき試行錯誤 (Youtube にじいろ子育てチャンネル)
児童精神科医の本田秀夫氏による、思春期以降の発達障害の子どもとの関わり方についての解説。
Branchの保護者コミュニティでも話題になった動画です。
3. 指摘されたときの受け止め方
3.1「過干渉・過保護では?」と言われたら具体的に聞く
学校の先生など、他人から「過干渉では?」と指摘されたら‥
「具体的にどの行動が過干渉と感じられたのか」を聞いてみましょう。
家庭での子どもの状態や支援の意図を説明し、必要な関わりであることを伝えることも大切です。
3.2 支援の軸を持つと周囲の声に揺れにくくなる
「どんなサポートがこの子に必要なのか」という判断の軸を持つことで、支援者として迷いがなくなります。
子どもをよく観察し、適切な支援をしているという自信があれば、他者の意見にも過剰に振り回されなくなります。
4.子どもの「できる」を育てるサポートの工夫
4.1 日常動作を「分解」して考える
例えば、「お風呂に入る」という行為は「風呂を洗う」「湯を張る」「着替えを準備する」などの工程に細かく分けられます。
分解したそれぞれの工程について、「どこを手伝うか」「どこを子どもが自分でやるか」を決めることで、適切な支援が可能になります。
この時、できるだけ子どもと一緒に相談しながら決めることも大切です。

4.2 小さな「できた!」が子どもの自信につながる
動作を細かく分けると、工程ごとに達成感を感じられるため、「ズボンの片足を通せた!」「お風呂の栓を自分で抜けた!」といった子供の小さな成功体験が増えます。
4.3 支援の「分解」で、親も子もラクになる
行動を細かく分けることで具体的な支援の線引きがしやすくなり、親の「過保護(過干渉)かも?」という不安が減ります。
また、支援の分解により「褒めポイント」も見つかりやすく、ポジティブな関わりにもつながります。
5.まとめ:その子に合った「ちょうどいい距離感」を探す
子どものための関わりが、「過干渉・過保護」と誤解されることもありますが、
大切なのは、本人の様子やスキルに合わせた“ちょうどいい支援”を見極めること。
「分解」の視点や日々の観察を通じて、子どもの「できた!」を1つずつ増やしていけるといいですね!
親と子の関わり方に関するこちらの記事もどうぞご参考に



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わっきー

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