こんにちは。不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchです。
不登校になったばかりの子どもが「一日中眠っている」「布団から出てこない」。
そんな姿を見ると、不安になりますよね。
この記事では、子どもが“寝てばかり”の時期を、親子で穏やかに乗り越えるためのヒントと、保護者自身の心の守り方をお伝えします。
メンターや友だちと、安心して「好き」を楽しめる、学校外の居場所。
Branchは、信頼できる大人のメンターと、学校外の友だちと、安心してつながれるオンラインの居場所です。
不登校や発達障害の子どもたちが「好きなこと」を通じて自信がつき、社会とつながることを目指しています。
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「寝てばかり」は体と心の回復期間かもしれない
お子さんが不登校になり、日中もずっと寝ている状態に戸惑う保護者の方は少なくありません。
これは決して「怠けている」のではなく、心や体が疲れ切っており、エネルギーを回復させるために必要な行動かもしれません。
長時間睡眠と昼夜逆転の違い
- 昼夜逆転:夜に活動し、昼間に眠るタイプ。
- 長時間睡眠:昼夜を問わず寝続け、起きること自体がつらい状態。
長時間睡眠は心や体が極度に疲弊しているときに起こりやすい反応です。
「うつ状態」に近い可能性を理解する
不登校初期の子どもは、大人でいう「うつ状態」に近い心身の状態になることがあります。
何もする気が起きず、起き上がること自体がしんどいーそんな状態で、無理に何かをさせようとするのは逆効果です。
「今は休むべき時期」と受け止め、まずはそっと見守る姿勢が大切です。
第1段階は「とにかく休ませる」
「今は休む時」と腹をくくる
「外に出てほしい」「病院に連れて行かないと」と焦る気持ちになるかもしれません。
しかし、体を起こすのもつらい、という段階では、無理に外出や通院を促すことが、かえって負担になってしまいます。
まずは安心して眠れる環境を整え、「今は休む時期なんだ」と親が納得することで、家庭の空気も穏やかになります。
プレッシャーを与えない声かけのポイント
以下のような配慮を心がけるとよいでしょう。
- 学校や勉強、将来の話題はいったんお休み
- 「起きなさい」「病院へ行こう」と急かさず、「ゆっくり休んでいいよ」と伝える
- 返事がなくても「そばにいるよ」「いつでも話してね」など、短い肯定の言葉を添える
子どもが「責められていない」と感じられる環境が、安心感をもたらします。
関心のある話題からゆるくつながる
「何を話しかけても反応がない」「不機嫌に返される」と感じると、声をかけづらくなることもあります。
そんなときは、お子さんが好きなYouTubeやゲームなど、関心のある話題を糸口に声をかけてみましょう。

例えば…
お子さんの好きな YouTuberの情報をチェックして、
このYouTuber、新しい動画上げてるんだけど、知ってる?
いっしょに見てみようか
と声をかけたり、
お子さんの好きなゲームを自分でもやってみて
お母さんもマイクラ始めてみたんだけど、ここってどうやって作るの?
と子どもに頼ったりするのも効果的です。
SNSなどで最新情報をチェックしてシェアすると、思わず子どもも身を乗り出し、布団から出るきっかけにもつながるかもしれません。
親も一人で頑張らなくて大丈夫
「寝てばかり」の期間が続くと、保護者自身も孤独や不安を抱えがちです。
相談先やコミュニティを活用し、味方を増やしましょう。
「子どものことを相談してもいい」場所を持とう
親だけで相談できる場所をいくつかご紹介します。
- スクールカウンセラーや医療機関:親だけの相談でもOK
- Branchなど当事者コミュニティ:同じ悩みを経験した先輩保護者に話を聞くと、見通しが得られます
- 公的相談窓口やオンラインカウンセリング:夜間や休日に利用できるものもあり、心強い味方です
LINE相談 ~Branch保護者のおすすめ情報~

LINE相談はその場に子供がいても声には出して言えないようなことを無言のまま黙々と文字で相談できるのが良かったです。
親子のための相談LINE |こども家庭庁
カタリバ相談チャット |NPO法人カタリバ
お母さんのほけんしつ(お父さんも可)|NPO法人キーデザイン
【関連記事】こちらの記事でも相談先についてご紹介しています。






回復を遠回りさせないために気をつけたいこと
治りかけはそっと見守るタイミング
治りかけの心はとても繊細。
少し元気が戻ってきても、学校や勉強などストレスの強い話題はもう少し後に。
「そっと見守る」ことが回復を早める近道です。
「いつまで続くの?」のモヤモヤと付き合う方法
心の傷が癒えるには時間がかかります。数週間〜数か月の“充電期間”は決して珍しくありません。
「寝て回復しているんだ」と捉え、穏やかな日常を保ちながら待つ姿勢が、結局は近道になるでしょう。
まとめ
不登校で「寝てばかり」の時期は、家族みんなにとっても試練の時です。
しかし、それは心と体が元気を取り戻すための大切な充電期間。
外へ出すことを急がず、まずは安心できる環境を整えましょう。
子どもの好きな話題でやさしく声をかけ、保護者自身も支えを得ながら、親子でこの期間を乗り越えていきましょう。
Podcastの紹介
この記事は、こちらのPodcastの内容を元に制作しました。ぜひ音声でもお聴きください
パーソナリティの紹介
たこやき


不登校経験を持つ息子と娘がいます。Branchでは利用者でもあり、運営のお手伝いもしています。特性豊かな我が子たちと日々過ごす中で、今まで多くの方々に助けていただきました。Branchで絶賛恩返し中です!ゲーム、音楽、マンガ、時代小説、ラジオ好き。
中里 祐次


早稲田大学卒業後、㈱サイバーエージェント入社。子会社の役員など約7年勤めた後にサイバーエージェントから投資を受ける形で独立。自分の子どもがレゴが好きで、東大レゴ部の方に会いに行った時に目をキラキラさせていたのを見てこのサービスを思いつきました。好きなことは、漫画やアニメを見ること、音楽を聞くこと、サウナ、トレイルランニング、かなり多趣味です。
わっきー


様々な組織を通じて「ひとり親家庭や低所得家庭の子供達の学習支援/ソーシャルスキルトレーニング/サッカー部の外部コーチ/定時制高校・通信制高校の生徒のキャリア相談」などの活動を行う。「好き」というものは圧倒的に人を変化・成長させるものだと思っており、Branchでは全力で「好き」への向き合い方を子供・親御様と一緒に考える役割を担っております。どんなジャンルでも子供の「好き」にはアンテナを飛ばせます。好きなものはゲームとゾンビ。