発達障害や不登校の子が集まるBranchで、度々話題に上がる「癇癪」。
今回は癇癪だけでなく、他者に「暴力」をふるってしまう場合にどうすればいいか話し合いました。
物を投げたり、すぐに手が出てしまいます
こんにちは!
最近、5歳の娘がASDと診断を受けて、幼稚園も行き渋りが続いています。
お兄ちゃんがホームスクールをしている事から、娘は「自分だけなぜ幼稚園に行くのか?」という疑問を持ち始め、同時に見通しを立てづらい園生活が辛くなったようです。
今日は、英語教室で先生をグーで叩いたり、物を投げたり暴れたそうで…
謝罪してきました。
娘は物を投げたり、すぐに手が出てしまいます。
こういう時、どのように対処したらいいのでしょうか?
本人に「◯◯が嫌なの?」「辛かったね」と娘の気持ちを言葉にして話かけてみたりしてますが…
「誰かを傷つける事は何があってもしてはいけない」とも伝えていますが、本人の中にはお母さんに怒られた、しか残ってないような気がします😓
長々とすみません。
お母さんといると楽しい!と感じる時間が増えていくと、自然と暴力は収まるのでは
息子も英語教室の体験(親子)で、抱っこする私の額を叩いてました。
同じ教室のお子さんもお母さんの髪を引っ張ってました。
幼児は言葉で伝えられない分、手が出てしまうんでしょうね。
単純に何か嫌なことがあって、その教室から出たい、帰りたかったのかなと思います。
うちは先生ではなく私を叩いたり、泣いたりするとその場(習い事の教室、公園等)から離れて帰っていました。
「叩いたりすることはいけないことよ」と伝えることはもちろん大事ですが、まだ理屈がわからない年齢ですよね。
やはり、不安が根っこにあるのかなぁ。
以前、母親を叩くといろんな専門家に相談すると、意見は色々でしたが、私がしっくりきた回答は、「叱ったり注意するより、お母さんといると楽しい!と感じる時間が増えていくと、その子の不安が減って自然と暴力は収まるのでは」という言葉です。
対処法、、手が出そうになる前に、その場から離れさせるとか、投げそうな物は置かないとかしか浮かびません。。😅
すみません💦
発達特性のある子たちは生きているだけで過剰適応
おつらいですね。
息子も、不登校になった頃とても荒れていて、暴れて泣いて私や物にあたることがありました。私がそれを注意すると余計に暴れて収拾がつかなくなりました。
今振り返って思うのは、本人は暴れたり叩いたりしてはいけないことは重々わかっているけれど、それが抑えられないくらい不安の方が大きくて、そうなってしまう、本人も本当はそんなことはしたくないのに、という状態だったと思います。
私も当初は人を傷つけてはいけないことをわからせなければ、と諭していましたが、それが息子をより不安にさせてしまうことにしだいに気づき、暴れた時はとにかく抱きしめるようにしていました。
習い事先でお母さんがいないところでは難しいかもしれません。。
でももしかして、英語の先生は妹さんが心を許している関係性だからわがままになれて、そういう状態になったとも言えませんか?
より小さいし、言葉でうまく表現できないところもあるでしょうし。
妹さん、相当がんばっているんですね。本田先生の「発達特性のある子たちは生きているだけで過剰適応」という言葉を常に思い出すようにしています。妹さんをいっぱい抱きしめてあげてください。
言葉を、こどもの感情と紐づけて伝える / 「止める」以上に、「適切に伝える」「適切に助けを求める」方を強化する
今小1の娘も、4歳のときにASDの診断を受けました。小4息子も、同じ頃に診断を受けています。
お子さんに感情を肯定的に伝えたり、やってはいけないことをしっかり伝えてるのに、見てないところで手が出てしまうのは、◯◯さんも辛いですよね😢
皆さんが仰るように、娘さんには何か理由があって、その気持ちを言葉で伝えられず手が出てしまうのかもと思いました。
感情の語彙数を増えてくるまで、手が出る前に止めるしか思いつきませんでした。
とても大変だと思いますが、応援しています。
悲しい、嬉しい以外の、ムカつく、嫌だった、幸せ、などの言葉を、こどもの感情と紐づけて伝えるのを、昔医師からアドバイスされた記憶があります。
アドバイスされたとき、高ぶる感情や行動を「止める」以上に、「適切に伝える」「適切に助けを求める」方を強化したほうがいいんだな、と思いました。すごく忍耐のいる作業ですが😣
応援しています📣
魔物のせいにする
息子も習い事先のトラブルは多くてどれだけ頭を下げたかわかりません。
学校でもトラブルばかりなので、せめて習い事くらいはと頑張って通わせてましたが、親子ともにしんどくなり多くの習い事は辞めることとなりました。
うちの場合。
先生や生徒さんに矛先が向いてしまったとき、それをどんな正論でなだめようとしても効果はなかったように思います。そんな事はわかってるよ!!みたいな気持ちもあるでしょうし、言い掛かり、理由なき反抗、被害妄想などが混ざりあってるというか・・。
ただ本人だって、好きでそんな状態になってる訳ではないので、暴言暴挙が出たときは”また何かが取り憑いたな。これは息子の本心じゃなくて、何かが言わせてるだけなんだ・・”みたいに私が思うようにしました。
そう思うことで私も息子にやさしくなれると言うか、少なくとも同じボルテージでやり合うことはなくなりました。習い事もあきらめつきました。。
うまく言えませんが、解決方法とか原因を探り続けるのも親のメンタルが持たなくて。魔物のせいにするのも一つの手だと思いますのでお話しさせていただきました😓 💦
学校の後の習い事は疲れる
ちょっとズレてしまいますが、幼稚園や小学校のあとに習い事をするのって、お子さんにとっては、とても疲れますよね。
うちの子たちは、学校の後に何が予定があるのがもう無理になりました。
次男も、放課後の習い事は疲れて気分が乗らないことも多く、土日や学校がない期間であると、元気に楽しく参加できていたりと、体調に左右されていました。
次男は、体調が顕著に情緒に出るので、寝不足で朝機嫌が悪いと、もうスタートからダメな予感がするので、今日無理だなって思ったら休ませてます。次の日は何事もなく元気に登校します。
疲れてると、すぐイライラしていて、帰宅後は、部屋に篭り、読書でクールダウンしたりしています。
一人になりたい時間みたいです。「ただいまー、じゃっ。(兄の所在だけ確認笑)」と、2階の自室へこもります。笑
寝る前に「なんで私は人を叩いちゃうんだろ…」と思い出したように静かに泣き始めた
皆さん、ありがとうございます🙇♀️
暴力はいけないと伝える事は大切だけど、そのモヤモヤの解消方法を一緒に教えてあげないといけないなと思いました😞
そうなる原因を取り除くのももちろん大事ですよね。
昨夜、英語の先生とも話して、わからなくて不安だったからだろうと言う話でした。
始めは一緒にいた息子の事を叩いていて、そのうち手ではなく椅子で息子を殴ろうとしていたらしいです…で、止めに入ったところ先生も巻き添いになったようで😓
先生は怒るようなタイプではないので「初めての習い事で不安だったのではないか」「プライベートレッスンだと先生に自分だけを見られている事が逆にストレスなのではないか」「英語がわからない事が嫌なのではないか」と根本的な原因は何かヒアリングして頂いて、今後の対応を考えて下さいました😭
娘は1歳半から日常的に噛む、叩く蹴る事があり、気がものすごく強いです。そのわりに繊細で、極端だから対応に毎日悩んでます。
何週間か前、寝る前に「なんで私は人を叩いちゃうんだろ…」と思い出したように静かに泣き始めた事があって、「叩きたくないのに、そうしてしまう苦しさ」に娘自身が悩んでいることを初めて気付きました😞
皆さんに対応策を教えて頂いて、頷ける事も多く、本当にありがとうございました!
まとめ
まずは癇癪(暴力)に関して、事前にできることとしては下記の通りになるかと思います。
- 癇癪の対象になりそうなものを近くに置かない、癇癪の対象になりそうなところに行かない
次に、実際に癇癪や暴力が起こった時にどうするかです。
- 不安の対象になっていそうなところから離れる
その後にどうしていくかが大切ですが、Branchの保護者さんの回答が非常に学びになりました。
- 癇癪や不安に対して、言葉を持っていないため、手が出てしまう。そのため、感情と言葉を結びつけるように忍耐強く伝えていく
- 「感情を止める」よりも、「適切に伝える」「適切に助けを求める」を強化する
- 適切に伝える:例)「英語が分からなくて嫌だ」
- 適切に助けを求める:例)「お母さん、一緒に考えて欲しい」、「今日はもう勉強したくない」
そして、前提として保護者さんの中で持っておいても良さそうな考えとしては下記のようなものがあります。
- 叱ったり注意するより「楽しい!」と感じる時間が増えていくと、不安が減って自然と暴力は収まる
- 発達特性のある子たちは生きているだけで過剰適応である。
- 保護者さん自身の心を守るためにも、癇癪や暴力をふるっているお子さんを見て「今は何かに取り憑かれてしまっているんだ」と思うようにする
Branchでの経験上、暴力や他害がおさまっていくフェーズにおいて下記3点がポイントです。
- 安心できる環境がある:周りに何でも話せる人がいる。助けを求められる。
- 感情を言葉にできる:言語化できている。
- 自分を客観視できる:メタ認知できる。
今回の相談の場合、娘さんは客観視はできつつあるのではないかと思います(「なんで私は手を叩いちゃうんだろう」という発言)。
ですので、後は他の保護者さんも言っている通り、自分の感情を言葉にしてくことができれば、暴力に訴えることは減っていき、「今のは嫌だった」「怖い」「もう帰りたい」などと、他害をする前に適切に伝えてくれるのはでないかと思います。
どのような点が言語化できると良いか
更に、下記の点が言語化できていると、グッと情緒が安定していきます。
- 「悔しい」(ゲームに負けた時など)
- 「羨ましい」(ずるい→いいな、へ表現が変わっていく)
- 「不安だな」、「緊張するな」(ドキドキする・体が固まっちゃう・頭が真っ白になっちゃう、などの身体感覚の言語化でも可)
いかがでしたでしょうか。
実際にご家庭で対応していくとなると、本当に忍耐が必要かと思います。
保護者さん自身のメンタルを守ることも大切にして、うまく支援先ともつながりつつたくさんの人と一緒に見守れるといいですね。
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