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子どもの暴力・暴言にどう対応すれば良いか?親子それぞれの安全を守りながら、怒りや不安と付き合う方法

子どもの暴力・暴言にどう対応すれば良いか?親子それぞれの安全を守りながら、怒りや不安と付き合う方法

こんにちは。不登校や発達障害のお子さんと親御さんのための居場所、Branchコミュニティです。

「子どもに強く叩かれてつらい」
「何度注意しても、親にだけは叩いたり蹴ったりしてくる」
「ゲーム中の暴言がつらくて聞いてられない」

こういった言葉をよく聞きます。

先日、このような書き込みがBranchでありました。

目次

子どもが暴れるのを止めて大怪我したことを思い出してしまう

保護者

去年の夏、子どもが気持ちの乱れで暴れるのを止めていたところ、私が大怪我をしてしまい入退院を繰り返しました

そのことをセミの鳴き声とか季節の温度感で悲しい気持ちとか悔しい気持ちがフラッシュバックされて、今少し良くなってきた現実をふわふわとしたものに感じてしまい現実のように捉えられず泣いたり消えたくなったりします。

子どもは可愛いのに、私はフラッシュバックで思い出すと可愛くないと思ってしまう時もあって自分の感情の揺れ幅についていけなくてつらいです😓

入院するほどの怪我は珍しいかもしれないですが、子どもともみ合いになり、怪我をした経験がある方は多いのではないでしょうか。

子どもの暴力を受けた、保護者の心のケア

心療内科に行く

こちらの書き込みの後、たくさんの保護者の方が実体験を記載してくださいました。

保護者

ご自分の気持ちを無視なさらず、もし、心療内科にかかってご自分が少しでも楽になるなら、かかってもいいと、私は思います。

保護者

心療内科の話でいうと、私は2年ほど月1で通っています。お薬とカウンセリングがありがたいのと、何よりこちらの辛さを否定せずに聴いてもらえる事が自分には合っている気がします。

自分に合った病院やカウンセラーさんを探すことは骨が折れますが、調子のいい時に少しずつ進めました。

今でも、辛い時ほど動けなくなり病院にかかれなくなります。辛い時は無理せず横になる。調子が良ければ少し動く。これの積み重ねだった気がします。

保護者

我が家は色々な家庭の問題が起こった時に、早々に自分達で対処するのを諦めて、近所の心療内科/精神科にかかりました(親も子も)。

病院によってはカウンセリングはあまり行わず、薬だけ出すところもありますが、なかなか人に話しづらい内容を聞いてもらえるだけでも救いになりますし、私個人は気持ちを落ち着ける漢方薬(抑肝散)や、睡眠薬をもらうことで、どうにも抑えられないイライラや不眠を和らげることができてだいぶ楽になりました。(他の家族ももっと色々な薬を処方してもらっています。)

イメージ的に嫌がる家族の方はまだ多いかもしれませんが、怪我をした時に病院に行くのが当たり前のように、辛い思いに耐えられなくなったら、病院を頼るのは変なことではないと思います。

また精神の問題は体の怪我よりも長期的な対応が必要になるので、早めに専門家に相談するのが良いかも知れません。 

少なくとも我が家は病院にかかって悪いことはなかったなと思っているので、シェアさせて頂きました。

ハーブやアロマなど、気持ちを落ち着かせる市販品を使う

他にこのような解答もありました。

保護者

クリニックやカウンセリングにかかりにくい状況というのもつらいですね。

私も体と心で同時に受けた痛みがフラッシュバックすることがあって、年に何度か迷走神経反射を起こしたりするのですが(私の場合は流産を繰り返したころの苦痛なので、トイレに行っただけでなることも。ちょっと便秘気味のときとか)、今は心を落ち着かせるハーブ由来の市販薬でやり過ごしています

漢方でもアロマでも何でも、病院にまで行かなくてもとりあえずこれがあれば安心できる、というものを持っているといいのかな、なんて思いましたがどうでしょうか。

子どもの暴力・暴言にどのように対処するか

ご家庭の中でお子さんの暴力・暴言にどのように対処すると良いのでしょうか?
たくさんの保護者の方から意見が集まりましたので紹介します。

保護者

イライラしたり、癇癪の原因、嫌な気持ちになったことを受容して、こちらも暴言などで嫌な気持ちをしたことを伝えて、あとはそっと見守っています。

保護者

低学年の頃はよく癇癪起こしてました。落ち着いてるときに「モヤモヤして暴れたいときには自分やモノを傷つけるといけないからなぐるときは布団やクッションにするといいよ」と教えておきました。暴言はあまりないですが、「しんどいんだね」「モヤモヤしてるんだね」などと気持ちを言語化してあげて「一人になりたい?一緒にいてほしい?」と聞いてあげたりしています

保護者

不登校以前はまったく癇癪を起こすことなどなかったので、当初はすごく戸惑いました。どうしていいかわからず、とりあえず抱きしめて「大丈夫だよ」などと声かけしていたのですが、あまり効果はなかったように思います。今はそばに座って本人の気持ちを言葉にしてあげることで、多少は落ち着きやすくなったと感じています。

また、こういうとき非常に特徴的な表現で状況を説明する子なので(もうひとりの自分が出てきて闘っている、叱りに来た、など)、メモや記憶に残しておいて後日のカウンセリングで心理士さんにお話するようにしています

保護者

黙って離れる。自分から謝ってくるまで話さない。謝ってきたら褒めてすぐ許す。

保護者

静かな環境に移動して、静かに見守る、落ちついてから共感、気持ちを聞いたりしました。予防としては、事前予告して見通しを持たせたりしました

大好きなぬいぐるみやスクイーズなど落ちつくものを持たせたり、代わりにぬいぐるみが話しを聞いたり、声をかけたりも有効でした。

暴言や八つ当たりは心を許しているから出せているんだと自分に言い聞かせて、辛いよねとか、共感しました。あまりに良くない言葉や行動には違う言葉や出し方にできるように促しました。

保護者

八つ当たりされたときは、少しの間は聞いて、「あ!スーパー行かなきゃだった!」とか言って、出かけることで物理的に距離を置くようにしています(自分がキツイので)。私を非難するような八つ当たりはしないので、こんな感じで乗り切っています。

これらはいつまで続くかわからないのと、本人も「イライラしたくないのにしちゃうんだ」と言語化でき始め、やりたくてやってるわけじゃないし、彼が自分を知るチャンスかなとも思うので、私が疲れてしまわないことを一番に考えながら、付き合ってくしか無いかなと思っています。

うちの場合、自信の無さや不安からの行動なのかなと思うので、暴言を叱るよりは、不安が減るような工夫をしていきたいです。つい最近、暴言が激減して、笑顔が増えた気がしているので、よかったなぁと思っています。

とても分かりやすい対応方法が記載されていました。
下記に保護者さんたちの意見をまとめてみます。

暴力・暴言の予防

  • 見通しが立つようにする

お子さんがよくイライラしたり、不安になる場所や環境があれば、見通しが立つようにしておきましょう。

  • 道順
  • 時間
  • どんな人が、何人いるのか
  • 途中で飲み物を飲んだり、ご飯を食べたりしても良い場所か

など、見通しは詳しければ詳しいほどよいです。
初めて行く場所であれば、写真などもあると良いでしょう。

暴力・暴言の直後の対応

  1. 物理的に距離を取る
    ほとんどの保護者さんが、まずは距離を取ると書いています。
    「静かな場所に移動する」というのも良いです。
    ザワザワした環境がストレスになっている場合も多いので。
  2. 子どもの気持ちを言語化する
    「しんどいんだね」「モヤモヤしているんだね」など、お子さんの気持ちを代弁してあげることは効果的です。
    自分の保護者が「自分のことを理解しようとしてくれてる」と分かることは子どもを安心させますし、まだ言語化が苦手な子にとってはそれが自分の気持ちの理解につながります。
  3. 1人になりたいか、一緒にいたいか聞く
    選択肢を相手に預けて、選べる状態で話をすることも有効です。

少し落ち着いてきたときの振り返り

  1. 「私も暴力・暴言が辛かったよ」と伝える
    自分の精神・身体的に辛かったと、伝えましょう。
    I メッセージで「私は」と伝えることが大切です。
  2. 暴力・暴言以外の表現方法を一緒に探す
    イライラ度を数字にする、爆発する前のクールダウンの方法や、他人への暴力・暴言以外の発散方法(壁にボールをぶつける、机を軽く叩くなど)を決めるなど、お子さんが落ち着いているときに、一緒に対処方法を考えてみましょう。

関連記事:「ぼくはすごく悲しいんだよ」癇癪を起こしていた小学生の息子が、言葉で気持ちを表現できるようになるまで

暴言を叱るよりは、不安が減るような工夫を

保護者さんからの言葉である

「暴言を叱るよりは、不安が減るような工夫を」

という考え方がシンプルで分かりやすいですね。
怒りの下には「不安」「嫉妬心」「悲しみ」など、さまざまなネガティブな感情が隠れています。

その感情がなるべく起きないように環境整備をしたり(学校が嫌で毎日泣いているのであれば、休ませたり)、暴力・暴言が出てしまったらそれを叱るのではなく、隠れている感情を癒せる方法を探しましょう。

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この記事を書いているBranchは、不登校・発達障害のお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。

  1. 「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
  2. NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
  3. 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。

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ライター/著者プロフイール

中里 祐次のアバター 中里 祐次 代表取締役

Branch代表。早稲田大学卒業後、㈱サイバーエージェント入社。子会社の役員など約7年勤めた後にサイバーエージェントから投資を受ける形で独立。自分の子どもがレゴが好きで、東大レゴ部の方に会いに行った時に目をキラキラさせていたのを見てこのサービスを思いつきました。好きなことは、漫画やアニメを見ること、音楽を聞くこと、サウナ、トレイルランニング、かなり多趣味です。Branchの子どもたちに鍛えられて子どもが好きな遊びはたいていできるようになりました。

会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


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社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


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株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


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