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「周りはできるのに自分はできない」と思う小学生:発達障害かどうかよりも親として大切な接し方

発達障害や不登校のお子さんが集うBranchオンラインフリースクールでは、様々な議題を日々話し合っています。

今回は「周りと比較してしまう」お子さんについてです。

目次

「みんなは出来ているのに、自分だけ出来ないんだ」

まずはBranchの保護者さんからのアンケートを記載します。
質問内容は「『周りはできるのに、自分はできない』とお子さんがつらい思いをした経験はありますか?」です。

  • 幼稚園の時、運動会で跳び箱の上で前転を披露する競技があり、運動会前日に「僕できないんだ。できなくても嫌いにならない?」と、言ってきました。「嫌いになったりしないよ」と、伝えて家で練習してみたら、本番は成功!発表会でも同じ様な事があり、家で練習してみたら本番は成功しました。
    厳しくせずに少しふざけた教え方をしたのが、逆に良かった様に思います。
    恐らく、本人の頭に入りやすい伝え方が、あるみたいです。(もっと知りたいですが…)
  • 塾で苦手な算数の時間に、同じクラスの男子から「あの問題できた?俺できた!」などと言われて、出来ないのは自分だけなんだ、、と落ち込んだことがあります。その時は過去に算数の問題が解けた時の話をして、やれば出来ると励ましましたが、それで自信を取り戻せたかは分かりません。
  • 保育園で園長先生の箸検定に合格しないと給食でお箸使用が認められませんでした。DCD(発達性協調運動症)傾向の子どもは、どんなに頑張ってもお箸を上手く持てず、周りのみんながお箸に移行していくなか「もっと頑張らなきゃ!」と毎日健気に練習していました。さすがに見ていられなくなり園長に相談。それ以降はお箸検定が無くなったようです。
  • 年中から転入した自由保育型の区立保育園の運動会、鉄棒も跳び箱も徒競走も大縄も苦手な子から順にアサインされていました。息子は全て1番。親がかなり落ち込みました。あからさまな順番で披露していくのではなく、得意な子も頑張っている子も混ぜて発表して欲しかったです。配慮のなさに心で悲しみ、園側には伝えられませんでした。
    年少までは職場の保育園に連れて行ってましたが、混ぜて披露していました。また運動以外に英語、ダンス、知育系など幅広い教育を行ってくれていたので息子も活躍できる場もありました。
    子どもが好きなこと、得意なことができる園を選べば良かったと今更ながら反省しています。
  • スキップ、縄跳び、身体を使うこと全般が、すんなりとはできません。
    保育園時代にお友達から、そのスキップおかしいと言われたり、縄跳びを先生から指導されたことで、すっかり自信をなくしており、同年代の前ではやりたがりません。
  • 縄跳び、リコーダー、持久走など。
    周りと比べることはせず、自分の過去と比べて成長した部分に注目するよう伝えてきました
    以前は家で特訓したりしましたが、お互い苦しいので、今は苦手なことはなるべく避ける方向になってきてしまっています。
  • 今は撤退しましたが、中学受験勉強は、非常に辛い体験になりました。
  • ほぼ毎日兄弟で過ごしていて、次男が長男に対して比較することが多いです。2歳差があるので、出来ることに差があることは当たり前なのですが、次男は昔からそこを気にします。
    「長男は、集中力があって、同じゲームをずっと続けてれてすごいなぁ」とか「身長がめちゃくちゃ伸びてる、すごいなぁ。オレは全然伸びない」といった感じです。
    親の声掛けとしては、「相手の良いところを見つけて、褒めてあげられるのすごいね」と伝えること(カウンセリングで教えてもらいました)、「他人じゃなくて、去年の自分と比べてみてみようか。ほら、1年で身長もしっかり伸びてるね。」とかしています。
    あとは「そう思うんだね」と、気持ちを否定しないよう気をつけています
    大人でも、周りと比べて凹むことはあると思うので、比較するなら過去の自分とすることや、1ミリずつでも自信を増やしていけたら良いなと思っています。
  • 保育園までは周りと比較することはしないタイプでした。好きなこと、好きな人にしか興味がないというか… 。
    ただ小学生になり、「クラスで漢字ドリルが1番早く終わったんだ」「周りは速く走るけど僕はゆっくり走って疲れないようにしてるんだ」など、周りと自分を比較するエピソードを語ってくる時は決まって何かを我慢している時で、その後、具合が悪くなったり学校へ行きたくない、と必ずなります。そんな時はしばらく休ませます。
    周りと比較することって、何なんでしょうね。少なくとも子どもの成長にとっては何も生み出さない気が薄々しています
  • 入学直後に不登校になった時に「みんなは出来ているのに、自分だけ出来ないんだ」と悲しそうに訴えてきた事がありました。どういう状況でそう感じたのか、詳しいことは分かりませんでした。
    もしかしら、幼稚園の頃からそういう気持ちはあったのかもしれませんが、気が付く事ができませんでした。

能力主義、序列主義だと、どうしてもお子さんは敏感に周りと比べて自分がどの位置にいるか把握しようとします。

序列型の仕組みを持つ組織は「子どもを周りと比較するように育てる」

もう一つ記事を紹介します。

うちは、息子をスポーツ幼稚園に入れたんですが、年中から小学生レベルの集団行動を求められるような幼稚園で。入園して最初の1年はなんとかなってたんですが、年中の途中から集団行動についていけなくなって明らかにトラブルが増えました。指示通りに動けないと、本人だけでなくみんな連帯責任をとらされるので、先生に叱られるだけでなく友達からも責められちゃうんですね。加えて親の私までが「なんで先生の言うこと聞けないの!」って怒っていたので、園でも家でも責められ続ける。


そんな毎日が続いて、年中の秋にとうとう、「お母さん、僕、なんで生まれてきちゃったんだろう」って息子が言い出したんです。目も表情もおかしくて。実は、私自身がうつ病経験があるのですが、そのときの自分に似ている気がして「4歳の子どもがこれはやばい」と。

「どうして教室にいられないんだろう?」学校に行きたくない不登校・発達障害の親子それぞれの困り事と対応 – Branch保護者座談会 前編

点数を付ける、順番をつける、そういったものすべてが「周りと比較する素養」を育ててしまいます。

「社会性を育てる」「周りと足並みを揃える」ということを重視するのであればいいですが、「周りと比較する子になる」という負の要素も同時に生まれます。

どのように接すればいいのか:対応策

と言ったところで、順番を全くつけない、周りと全く合わせなくてもいい、というわけには行かないので、お子さんが「周りと比べて自分はできないんだ」と落ち込んでしまっている場合、どのように対応すればいいのでしょうか。

  1. 気持ちを否定しない
  2. 「あなたの良いところもあるよ」と褒める
  3. 「周りと比べないで、自分の過去と比べて成長した部分に注目しよう」と伝える

まずは、お子さんの気持ちを聞いて、否定せずに受け止めましょう。
この課題だけの話ではなく、お子さんは「話をしっかり聞いてもらえた」というだけで落ち着く場合もありますし、お子さんが大人に対して不信感を感じるのは「話を聞いてもらえなかった」「気持ちを理解してくれなかった」という場合が非常に多いです。まずは話を聞いて、気持ちを理解するよう努めましょう。

そして、今お子さんは周りと比較して、自分が見えなくなっています。
そんな時に「あなたには、こういう良いところがあるよ」と伝えて、「周りではなく、過去の自分と比べよう」と伝えましょう。

「周りと同じようにできない」と言う場合、昨今だと「発達障害なのかな?」と思う場合が多いようです。
ただ仮に発達障害であったとしても、「子ども一人ひとりパーソナルな存在である」と考え、個別に対応は変わってくるはずです。そこは変えないでお子さんに向き合いましょう。

まとめ

どんな時でもそうですが「人は一人ひとり違う」ということを認識して、その子だけの良いところを見て接することができると良いかなと思います。

また、もし「周りはできるのに自分はできない」と比較するような子に育てたくない場合は「序列」「競争」がない(少ない)学校を探すのが良いかと思います。なお、人の多い学校ほど管理するために序列をつけたり、厳しいルールを課す場合が多いですので気をつけましょう。

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Branchでは他にも不登校や行きしぶりについて記事を書いています。よろしければご覧くださいませ。

発達障害の子どもが「学校行きたくない」と言ったらどうする?登校刺激は避けて、焦らず対応を | Branch (branchkids.jp)
小学校高学年の「学校行きたくない」。本人に理由と今後を聞いて対処を考える。 | Branch (branchkids.jp)
「学校行きたくない」と子どもが言ったとき、どうする?先輩ママ・パパの体験談とアドバイス集 | Branch (branchkids.jp)

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ライター/著者プロフイール

中里 祐次のアバター 中里 祐次 代表取締役

Branch代表。早稲田大学卒業後、㈱サイバーエージェント入社。子会社の役員など約7年勤めた後にサイバーエージェントから投資を受ける形で独立。自分の子どもがレゴが好きで、東大レゴ部の方に会いに行った時に目をキラキラさせていたのを見てこのサービスを思いつきました。好きなことは、漫画やアニメを見ること、音楽を聞くこと、サウナ、トレイルランニング、かなり多趣味です。Branchの子どもたちに鍛えられて子どもが好きな遊びはたいていできるようになりました。

会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


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中里祐次


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2013年11月11日


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