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コロナ休校がきっかけでの「学校行きたくない」、保護者の対応と学校との相談方法

発達障害や不登校のお子さんが集まるBranchでは、「どんなことに困っているか」を保護者さんたちにお聞きしています。
新型コロナウイルス感染拡大以降は「コロナで休学になった後、子どもが学校に行きたがらなくなりました」という声をよく聞くようになりました。

この記事では、そんな「コロナ禍での学校行き渋り」をテーマに、Branchのお子さんの様子を紹介しながら、ご家庭での対応や学校との相談方法をお伝えします。

令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査の結果について

目次

「一斉休校が明けてからも、外出自体を拒むようになった」感染拡大後の子どもたちの変化

まず、Branchの面談時に保護者さん達からお聞きしたエピソードを紹介しながら、新型コロナウイルス感染拡大後の子どもたちにどんな変化が起こったのかを見ていきます。

  • コロナで一斉休校になった後、学校に行かなくなった。
  • 菌を異常に怖がるようになり、外出は3〜4日に1回、近所の川に虫やカニを探しに行く程度になりました。帰宅すると、必ずシャワーを浴びます(母親にも強制します)。
  • コロナがきっかけで外出自体を拒むようになり、学校と同時に習い事などもすべて行けなくなった。
  • コロナ前から登校渋りがあり、コロナ中は全く学校へ行かず家でゲーム三昧。学校が始まっても、生活習慣は変わらず学校へ行っていない。
  • 休校期間が終わって学校が始まってから、改めて「やっぱり学校へ行く理由が分からない」と言われた。
  • もともと、様々なものに対して過敏な傾向があった。コロナにも過敏に反応して、外が怖くなって癇癪が増えた。
  • 新年度にみんなマスクをつけている光景がよほど衝撃的だったのか、学校に行けなくなった。
  • 「コロナが広がるのは大人が移動するから」と考えているようで、「コロナで大人が嫌いになった」と言っていた。

感染予防のための一斉休校が「トリガー」となって、ますます外出や登校への不安が強まり、休校明けもそのまま不登校状態になってしまった、というエピソードが多く集まりました。

Branchを利用する子どもたちの傾向として、感染拡大前から不登校や行き渋り傾向があったり、もともと感覚過敏や環境の変化への不安が強かったりすることが多いため、他の子どもたちよりも休校による心理的ダメージが大きくなりやすいのかもしれません。

家庭での対応:無理な登校刺激は避けて、子どもの不安を和らげるためのコミュニケーションを

このような「コロナ禍での学校行き渋り」に対して、保護者はどのように対応すれば良いのでしょうか。

まずは、不登校・登校渋りの子どもに対する家庭での対応の基本に立ち返りましょう。

  • 登校刺激をせずに、まずは子どもが安心して休める環境をつくる
  • 子どもの話や日頃の様子から、登校渋りの原因を見極める
  • 登校渋りの原因を取り除く、学校と環境調整の方法を検討・相談する

参考記事:発達障害の子どもが「学校行きたくない」と言ったらどうする?登校刺激は避けて、焦らず対応を

しかし今回は、「コロナにかかるかもしれない」という不安や恐れが影響しており、感染症の収束が未だ見えない現時点では、「原因」そのものを根本的に取り除くことは困難です。このような場合は、子どもが感じている不安を和らげるためのコミュニケーションを心がけてみましょう。例)

  • 子どもがコロナにかかったとしても、ほとんど軽症であることを数字を元に伝える
  • 感染する確率を数字を元に説明する
  • 子ども本人が安心・納得できて、実現可能な予防方法を一緒に考える(例:手洗い・うがいの頻度を決める、子どもが消毒スプレーを持参して登校前後に使うようにする)

「外に出たらすぐに感染しちゃう」→「感染したら死んじゃう」というように、感染症に対して不安が大きくなりすぎている場合、お子さんの特性によっては、数字を根拠に論理的に説明した方が納得しやすく、不安が和らぐことがあります。

また、大人から見ると「そんなに神経質にならなくても……」と思えるような行動であっても(例:しょっちょう手洗いに行ったりシャワーを浴びたりしたがる)、お子さん本人にとっては、安心するための方法を自分なりに考えての行動であることが多いです。その場合、お子さんの意思や行動を尊重しながら、かつ日常生活や学校生活に支障をきたさない範囲での感染予防ルール(時間や回数で区切るなど)を親子一緒に考えることで、うまく折り合いがつけられるようになるかもしれません。

今回の感染症に限らず、不登校や登校渋りは、子どもたちそれぞれに理由があります。むやみに否定したり登校を強制したりするのではなく、原因をよく見極めて、その不安を和らげるコミュニケーションを心がけてみてください。

国立成育医療研究センターの「コロナ×こども本部」では、新型コロナウイルス感染拡大下での、子どもと保護者の生活や健康に関するアンケートを取ったり、LINE公式アカウントでの情報発信をしたりしています。こちらも参考になるかもしれません。
参考:国立成育医療研究センター「コロナ×こども本部」

また、Branchでは以前、「子どもが外に出るようになったきっかけ」エピソードを集めたことがあります。感染症関連のエピソードではありませんが、こちらも参考にしてみてください。
参考:家から出るのが嫌いな子が、どんなきっかけで外に出るようになったか

登校渋りが続く場合の自宅学習、負担軽減のためのオンライン対応を相談してみて

学習意欲はあるものの、学校へ行けない場合、宿題の進度を学校に聞きながら、家庭で子どもが学習を進められるよう、保護者がサポートすることになります。

「コロナで世の中全体のオンライン化が進んだのだから、学校もオンライン授業を選べるようにしてほしい」と願う方も少なくないと思います。

しかし現状では、学校へそのような依頼をしても「オンライン授業に割く人員が足りない」などの理由で断られる場合がほとんどでしょう(特に公立校)。

オンライン授業が難しい場合でも、学校とのやり取りの一部をオンライン対応にしてもらうことが出来れば、それだけ保護者の負担が減り、子どもの自宅学習をサポートする余裕が生まれやすくなります。対応してくれるかどうかは学校や先生ごとの判断となりますが、試しに以下のような相談をしてみるのも良いかもしれません。

相談例)
・学校からのお便り/プリントをPDFなどでオンライン上で配布してほしい
→保護者の方が、学校へ毎週足を運んで配布物を受け取るのはなかなか大変です。

・遅刻欠席の連絡をWebフォームでできるようにしてほしい
→お子さんの欠席が長期化すると「今日は(も)学校へ行けません」と毎日のように学校に電話することになり、先生とのやり取り自体が苦痛になる。保護者さんからそんなお悩みをよく聞きます。この連絡を電話からWebフォームに変えてもらうだけでも、気持ちが楽になりますね。

・面談や保護者会をオンラインでできるようにしてほしい
→そもそもお子さんの外出自体が難しい状況で、三者面談のために学校へ行くのはとても大変です。ご自宅に来ようとする先生もいますが、学校に行けていないお子さんにとってはストレスになることが多いです。

・メールやチャットなどを使って、オンラインで先生やクラスの友人に相談できるようにしてほしい
→学校に行けなくても、メールやチャット経由で先生やクラスの友人とやり取りができると、お子さんの不安や孤立感が和らぎます。多用しすぎると先生の負担が大きくなるでしょうが、たまにメールなどで子どもからの相談を受けて、それに返信をする程度であれば、パソコンに慣れている先生なら気軽に対応してくれるかもしれません。

オンライン対応は学校によってまちまちですが、上記の例を参考に、可能な範囲で合理的配慮の依頼をしてみると、日々の負担を少しでも軽減できるかもしれません。

発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?

Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」オンラインフリースクールを運営していて、以下のような特徴があります。

  1. 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
  2. NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
  3. 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。

もっと詳しく知りたい 》

Branchオンラインフリースクールは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。

「学校外で友だちができる」Branchオンラインフリースクール

Branchでは他にも、発達障害・不登校のお子さんの居場所づくりや、学校生活での合理的配慮について、学校・行政とのコミュニケーションのコツや事例を紹介してきました。以下の記事も参考にしていただければ幸いです。

参考記事:
不登校の子どもの在籍校とのやり取り「担任だけではなく、寄り添ってくれる窓口をどこか見つける」
「どうやって子どもの居場所を確保する?」不登校支援:学校や行政との交渉のコツ – Branch保護者会レポート
発達障害/グレーゾーン/読み書き障害:学校生活での合理的配慮の求め方

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 研修を受け、発達障害の特性にも理解があるスタッフが献身的にサポート

 自分の「好き」から 遊べるイベントが盛り沢山

 特性に沿ったお子さまのサポート方法をスタッフが一緒に考案します

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ライター/著者プロフイール

中里 祐次のアバター 中里 祐次 代表取締役

Branch代表。早稲田大学卒業後、㈱サイバーエージェント入社。子会社の役員など約7年勤めた後にサイバーエージェントから投資を受ける形で独立。自分の子どもがレゴが好きで、東大レゴ部の方に会いに行った時に目をキラキラさせていたのを見てこのサービスを思いつきました。好きなことは、漫画やアニメを見ること、音楽を聞くこと、サウナ、トレイルランニング、かなり多趣味です。Branchの子どもたちに鍛えられて子どもが好きな遊びはたいていできるようになりました。

会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


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