休み明けに子どもが突然「学校に行きたくない」と言い出したら・・・?
びっくりしますよね・・・!
このまま不登校になってしまったらと不安だし、とはいえ、無理やり行かせていいものか悩ましいです。
特に「夏休み」「冬休み」「春休み」「ゴールデンウィーク明け」などの「長期休み明け」は、環境の変化から子どもにストレスがかかりやすく、学校への行き渋りが増えやすいです。
そこで、この記事では、
- 休み明け、子どもに「学校行きたくない」と言われてとまどっている保護者
の方々に向けて、これだけは覚えておいて欲しいこと、子どもが学校へ行きたくない理由、どう対応すれば良いか?などを解説します。
休み明けに子どもが学校へ行きたくないと言い出したら?
長期休み明けに、子どもが学校へ行きたくないと言い出したら?
なんで?学校で問題がある?不登校になっちゃう?
などなど、言われた保護者からしては、不安や焦りが湧いてくると思います。
しかし、保護者の方にこれだけは覚えていて欲しいことは、
「子どもの『学校へ行きたくない』気持ちを否定しないこと」です。
子どもが学校へ行きたくないと言っている理由は、さまざまにありますし、1つではないことも多く、大抵は複雑です……。
辛いな…言いにくいな…と、不安を経て、勇気を出してやっと保護者の方に「学校へ行きたくない」と相談できているケースが多いです。
思わず学校へ行かせるよう急かしてしまう気持ちは分かります。
ただ、そんな子どもの気持ちを保護者の方に否定されてしまうと、それ自体が一番のショックになり、二次障害につながり、メンタルの回復に時間がかかります。
ですので、下記を守ってください。
- 子どもの気持ちを受け止めて「登校刺激をしない」
- メンタルの回復を見つつ、何が嫌だったのかなど理由を聞いてみる
- 理由が分かるようであれば、徐々に学校側へ配慮の依頼をする
詳しくはこちらの記事にも書いています。
休み明けに子どもが学校に行きたくない理由
次に、休み明けの子どもが学校へ行きたくない理由の中で、よくあるものを紹介します。
参考にしてみてください。
子どもの集団が怖い
まず挙げられるのが、集団での行動が怖いこと。
自分のリズムを守りたいお子さんにとっては、周りに合わせて行動するのは、とても疲れることです。
また、「周りとうまくやれない…」と落ち込んで、自分を責めてしまいがちです。
いじめ・友だちとの関係
上の項目と似ていますが、いじめや友だちとの関係から、学校へ行きたくないと言い出すことがあります。
長期休みの間にお子さんが、ご自身の安心できる居場所で楽しむことができると、休み明けに学校に行きたくない気持ちが強く出ることが多いです。
このケースだと、夏休み明けの数日前から「友だちと何話したらいいんだろう?」「うまく話せるかな」など不安をポツポツ口にすることが多いです。
教職員との関係に不安がある
教職員との関係も理由に挙げられます。
特に、怒鳴られたり、人前で怒られた経験があるお子さんにとっては、学校での生活に恐怖を覚えていることが多く、休み明けは特に、学校への行き渋りを見せることがあります。
こちらの記事に詳しく紹介しています。
生活リズムが戻らない
長期休みの間、ゲームなどで昼夜逆転生活を送ってしまうと、始業直前に夜型の生活リズムに引っ張られることから、朝起きたくない、元気がないなど、行き渋りを起こすことがあります。
ザワザワした音や空間が怖い
長期休みの間を自由気ままに過ごして、いきなり学校へ行くとなると、新学期の教室のザワザワ感や、子どもの甲高い声を怖く感じ、学校へ向かう足取りが重くなるケースがあります。
これに対しては、デジタル耳栓をつけることで、苦痛が軽減したとの声もありました。
子どもが「学校に行きたくない」と言ってきた時の対処方法
次に子どもが「学校に行きたくない」と言った時の、保護者の対処方法についてもう少し具体的に話します。
「学校に行きたくない」原因を聞く
・「どうして行きたくない思うの?」
・「学校でのこういう時間が嫌だとかある?」
など、まずはお子さんの学校へ行きたくない理由をよく聞くことが大事です。
お子さんもいきなりうまく話せないかもしれません。
ですので少しずつ、無理せずに聞いてみてください。
また保護者の方は、学校へ行くことを強制せず、子どもの味方であることを示してあげる必要があります。
逆にここでお子さんの意見を聞かず、学校に行くことを強制してしまうと、お子さんは、学校も家も、安心感がない場所、敵だと思ってしまいます。
すると、大人との対人関係でものすごく緊張してしまうようになります。
親が登校を強制する→親も学校も敵になる→どんどん不登校になる→登校支援をするが、そもそも大人を敵対視しているので聞く耳を持たない
このようなスパイラルに陥るケースがよくあるので、注意が必要です。
担任の先生や学校に相談する
担任の先生や学校が、お子さんの気持ちに寄り添ってくれる場合、学校に相談するのも1つの手です。
お子さんからは直接聞けないお子さんの学校での様子や、学校で起きたことを聞いたりしましょう。
他にも、先生に配慮をお願いして、お子さんの様子を注意してもらうよう、声かけもしてもらいましょう。
また、お子さんが学校へ行きたくない理由がわかったら、
それが起きないような時間帯にだけ学校へ通ったり、教室まで行けなくても担任やお子さんの好きな先生と交流を作ったりと、
部分的に学校と関わりを持ち続けるよう、先生に提案するのも1つの方法です。
もちろん「強制的に」ではなく、子どもと話し合って対応を決めていくことが大事です。
また、ここで注意しなければいけないのは、「約束は守る」こと。
例えば、「午前中だけ学校へ通う決まりだったのに、午前が元気だったからと午後もいけそうと勝手に判断して、午後も通わせてしまう」など。
一度でもこういった約束を破ることが起きると、子どもは大人を信用しなくなってしまいます。
あくまでも、「子どもの意思を尊重する」ことが大事です◎
相談先を保護者と学校以外に用意する
お子さんが、学校の先生や保護者の方に、学校へ行きたくない悩みをどうしても打ち明けたくない場合もあります。
そんな時は、以下のようなサービスをお子さんに教えてあげるのも良いです。
・チャイルドライン
・ユキサキチャット
・わかものメンタルサポート協会
こういった窓口は
・無料で
・絶対に他の人に言わないで
相談に乗ってくれます。
「お母さん(お父さん)や先生に言いにくいことがあったら、ここに言っても良いからね」と、
お子さんが気持ちを打ち明けられる相談先を教えてあげると良いでしょう。
他に子どもの居場所を見つける
お子さんが学校へ行きたくない時、また、学校に行きたくない理由が短期的に解決できないものであった場合は、
学校以外で、お子さんが長期的に頼れる居場所を探しておくことをおすすめします。
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」オンラインフリースクールを運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchオンラインフリースクールは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。