子どもが「学校行きたくない」と言った時、保護者の方はどんな気持ちになるのでしょうか?
単純に「ダメだよ、学校に行きなさい」と言う保護者の方もいらっしゃいますが、この記事を読んでいる方は下記のような気持ちもあるのではないでしょうか?
- 一度も自分がそういう気持ちになったことがなく子どもの気持ちを分かってあげられない
- 自分自身は学校で友人ができて楽しい思い出もたくさんあるので、その経験が自分の子どもになくなるのって良いのだろうか
- そんな今時の子どもの気持ちを分かってあげられないのって親として失格?
ご自身が子どもだった頃から関わる環境が変わっているので、分からないのは仕方がないことだと思います。
この記事では、そんな「学校行きたくない」と言う子どもの気持ちの整理と対策をまとめていきたいと思います。
不登校児6つのタイプ
どんなタイプの子どもが不登校になりやすいのか、体験談をもとに6つに分類して紹介します。
不安過剰タイプ
・人が怒られているのを見るのもつらい、上手くやらなければと過度なプレッシャーを感じる、過剰適応して疲れてしまう
・嫌な記憶がトラウマとして鮮明に残ってしまいやすい子→怒鳴られた一度の経験で学校に行けなくなる、など
感覚過敏タイプ
・音、におい、視覚情報が多い、人が多い、などの刺激がつらくて学校に行けなくなる
・またこうした感覚過敏によるストレスを軽減するために、学校に支援を依頼するが(イヤーマフをつけさせてほしいなど)断られてしまい、そのことが原因で学校に行けなくなるという場合も
学習速度が合わないタイプ
・ギフテッドや、知能の個人内差(凸凹)が大きい子→分かりきっていてつまらない授業がある一方、処理しきれなくて分からない授業がある、自分に合ったステップで学べず楽しくない、苦痛。吹きこぼれタイプ。
・逆に、学校の勉強についていけないことが原因になる場合も。受験勉強を始めた周りの子と自分を比較して落ち込み、不登校になることなど。
マイペースタイプ
・自分の興味やこだわりが強く、集団行動や時間割に合わせるのが極度なストレスになる子
・例えば「手を上げて答えてください」と言われても、手を上げずにすぐに答えてしまう、など、周りのペースに合わせるのが難しいタイプ。
人間関係トラブルタイプ
・他者とのコミュニケーションや感情のコントロールが難しく、同年代の子とトラブルが起きる
・友達になりたいのに上手く関係を築けない
いじめ被害タイプ
・特に小学校高学年以降〜中学生はこの理由が多い。学校内でのいじめが原因で不登校になるタイプ。
学校へ行っていない時の気持ち
ここからは過去に不登校を経験した、Branchに関わるメンターやお子さんの動画を元に不登校時の気持ちを記載していきます。
- 不登校時の色んな活動を通じて、一番良かったのは自分の特性を自分自身が理解できたこと。
- 最初は学校休んでるストレスなどで悶々としてるので中々肯定的になれない。でも、その時に「これ以上ストレスたまるとやばいな」「こういう集団に入るとすごい疲れるんだろうな」というのが徐々に分かってくると、その線引きができるようになってくる。
- なので、不登校時の活動が何か具体的な形になっていなくても、きっとお子さんが感じていることは無駄ではなく、いつかお子さんの力になってくれるので、あまり刺激せず見守ってほしい。
- 自分も親からくるプレッシャーは(すごく抑えてくれていたのは分かるけど)、薄々感じてはいた。進路や勉強のことなど、親が言葉に出さなくても子どもはプレッシャーに感じていると思う。なので、できるだけ見守る存在でいて欲しい。
- 不登校だった友達も高校にあがると学校に行きだすことが多い。不登校時、久々に学校行った時に一番気になったのは、周りが珍しいものを見るような目で見てくること。小学校、中学校の子って好奇心が旺盛なので、珍しいものを常に探しているような目をしている。
- それが高校にあがると、その辺どうでもよくなるというか、それより「明日やるゲームどうしよう」とかに意識が向くようになり、周りのことをそこまで気にしなくなる。人以外のものに関心が向いている。今も集団で登下校している小学校の子たちは見られる気がして無意識に避けている。
- 不登校の時にあった「自分はなんでできないんだろう」という気持ちが、仕事やビジネス頑張って社会に認められることによって満たされるんじゃないかなと思って真剣にやってた
- 社会に認められても別に良いことないな、それが幸せかどうかは自分が決めることであり社会が決めることではない。
- そこで趣味に走って、自分で自分を癒やしたり、自分で自分を認めて「人生楽しいからいっか」と思えるようになってから、自然と周りの人への感謝する時間も増えたり、周りの人の優しさに気づく時間も増えた。
- 仕事がんばりすぎてた時は自分で自分を苦しめてたけど、気持ちの変化があってからは「意外と周りの人も認めてくれてるな」と気づけて、「あ、別に今のままでいいじゃん」「十分幸せじゃん」という風に気づいて楽になった。
このお子さんは結果的に学校へ行っていない期間もあったけど、学校側の配慮が素晴らしく、学友たちも寛容であったため、学校への感謝の言葉にあふれており、動画を見る限り大人や周りの環境への不信感はないように見えます。
不登校や行きしぶり時の対応によって、親や大人への不信感が募り、思春期以降話もできなくなるような家庭もある中、保護者の方や学校側の適切な配慮があるとこのようにポジティブな方向に成長するようです。
「学校行きたくない」と親に話す時の気持ち
そんなお子さんたち、自分から「学校行きたくない」と話す時はどんな気持ちなのでしょうか?
信州大学の本田先生がこの動画の中で話していることを一部引用します。
この動画の中で本田先生は「登校渋りっていうのは子どもさんにとってはもう「学校に行きたくない」の最終段階」とおっしゃっています。
様々な葛藤を経て、保護者の方に相談しているのです。
お子さんが「学校行きたくない」と話す時の気持ちを代弁すると下記のような形になるかと思います。
- 「親に学校行きたくないと話すのはすごくドキドキする」
そんな中、
「学校は義務教育だから行かないとダメだよ」
「病気でもないのに行かないなんて甘えだよ」
「先生は学校来たら楽しんでるって言ってるよ。行きさえすれば大丈夫なんでしょ?」
などと、登校を促す発言をするとお子さんは非常に傷つきます。
- 親に学校に行きたくない気持ちを否定されること自体が子供としては最も傷が大きい
- 「今まで休みたいなんて言ったことないのに、1回くらいもダメなの?」
- 「本当は○○が原因でそれも話したいのに、行きたくない気持ちを否定されたらそれ以上話せない」
- 「結局親は学校行って欲しいみたいだ(→根底にある行きたくない気持ちや原因を覆い隠す)」
保護者の方に気持ちを認めてもらえないと、上記のような気持ちに子どもたちはなります。
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子どもに「学校行きたくない」と言われたら?
シンプルに下記のように伝えてください。
- 「まず休んでいいよ」
- 「辛かったんだね、何が嫌だったかもし話せたら話してね」
前章までに記載しているように、子どもが「学校行きたくない」と話す時点ですでに傷ついています。
まずはお子さんの気持ちを認めてあげて、休ませてあげましょう。
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いかがでしたか?
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