こんにちは。
不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchコミュニティです。
今回は中学から高校生の方向けの記事です。
- 「いじめられているわけではないけど、学校の人間関係、なんか疲れる」
- 「理由ははっきりしていないけれど、クラスの雰囲気に馴染めない」
- 「気をつかい続けるのが苦しい。学校が辛い、行きたくない」
学校での人間関係のなんともいえない疲れに苦しんでいる中学生、高校生は、その辛さに対してどのように対処すれば良いのかを解説しました。
ぜひご覧ください。
人間関係で疲れるのは、ダメなことではない。
まず、学校の人間関係に疲れて学校に行きたくないと思うのは、いけないことだったり、ダメなことではないです。自然なことです。
というのも、学校の人間関係は、疲れるなーと思う要因が、たくさんありすぎます。
- グループに所属して「空気を読まなければいけない」
- 「普通はこうしているから、こうしなさい」など先生からの押し付け
- 頑張って真面目で良い子でいようとするあまり、演技しているような感覚になってしまう
- SNSによって常に周りの子と比較されているように感じる
などなど…。
気をつかって疲れるなーと思う人は、
逆にいろんな人のことをしっかり思ってあげている、優しくて頭の良い子のケースが多いです。
「学校行きたくない」と思ってしまうことも自然なことで、気持ちが辛くなったら、休んでも良いと思います。
またもし学校が辛い影響で、眠れない、頭痛がするなど、身体に悪い症状が出ていたら、それは身体からのSOSです。
そのまま登校するとさらに悪化する可能性が高いので、いますぐ休む決断をしましょう。
学校を休むメリット
学校の人間関係に疲れた際、学校を休むメリットとしては、以下の2つが挙げられます。
心身の健康を得られる
学校に行かず、心と身体を休養させることで、心身が健康に近づきます。
無理に登校を続けると、身体によくない影響が出たり、心の病気になってしまう可能性があります。
一度完全にメンタルを崩してしまうと、
そこから復帰するには多くの時間がかかることが多いです。
無理して頑張り続けると、急に、いきなり何もする気が起きなくなってしまい、登校どころか何もできなくなってしまうケースも、信じられないかもしれませんが、よくあることなんです。
心身の健康を得られること、将来の大きなメンタルのダメージを避けられることが、学校に行きたくない時に、学校を休む一番のメリットです。
自分が何をしたいのか気が付ける
学校に行って友だちに気をつかい、空気を読もうとし続けると、自分が何がしたいのか、何が好きなのかなど、「自分」のことが分からなくなってしまいます。
中学生、高校生になっていくと、
- どの学校に進学するか
- どの仕事に就職するか
- 文系に行くか、理系に行くか
- 部活をどこにして、いつ辞めるか
など、自分の進む道をを自分で決断していく機会が増えてきます。
そんな中、他の人の価値観に晒され続けてしまうと、「本当は自分、何がしたいんだっけ?」を考えずに、なんとなくで大事な将来の決断をしてしまう恐れがあります。
一度クラスの環境から離れて休むことで、他人の影響を受けずに、自分のことについてじっくり考えることができます。
学校を休むデメリット
学校の人間関係に疲れた際、学校を休むデメリットは、以下の3つがあります。
学習が遅れる
学校の授業を受けないので、学習が遅れる恐れがあります。
しかし必ずしも、学校の授業を受けないと、学習を進められないわけではありません。
塾でも良いですし、集団が苦手な場合は、個別指導や家庭教師を利用できます。
クラスメイトに合わせた学習ペースより、自分個人に合わせて指導をしてくれる方が、学習の進みの面で見ても、学校の授業よりあなたに向いているかもしれません。
例えば、以下のようなサービスですと、学校に行かない子向けの個別指導を行っていて、おすすめです。
友だちがいなくなる
学校に行かないことで、友だちと距離ができてしまう可能性があります。
しかし、頑張って合わせようとしないと関係性を保てない相手に対して、無理して友だちになろうとしなくても良いかもしれません。
学校の中にいると、ついそこが世界の全てかのように思えますが、全くそんなわけではありません。
もちろん学生時代の友人のまま、大人になっても素敵な関係が続いていくことはありますが、中学生、高校生で関わった多くの人たちは、大人になってから会わなくなります。
ですので、ここで友だちができないといけないわけではありません。
あなたにとって居心地の良い他の居場所は、今はまだ知らないだけで、探せばあります。
進路に影響が出る
もし長い間休むとなると、出席日数の関係から、進路に良くない影響が出る可能性があります。
中学生の場合
中学生の場合、不登校が長く続いたからといって、卒業できないわけではありません。
ただ、内申点に影響が出てしまい、高校受験の際、不利になることがあります。
しかし、学校や地域によってどれくらい内申点を重視するかは違い、最近は内申書の内容を合否に大きく関わらないようにする流れもあります。
また、以下のような学校は、内申書の内容を重視しない傾向が強くあるので、調べてみるのもおすすめです。
- 私立高校
- 定時制高校
- 通信制高校
高校生の場合
高校生で不登校が続き、出席日数が足りなくなると、「留年」もしくは「退学」になってしまいます。
退学をすると、最終学歴が中卒扱いになります。
学歴社会の日本ではその状態のまま働くと、労働条件が限られてしまうケースが多いです。
その場合は、以下のような選択を取って、高校を卒業したり、また高校卒業の資格を得ることが可能です。
- 他の全日制高校に転校
- 定時制高校に通う
- 通信制高校に通う
- 高認試験を受ける
今の環境で、人間関係の疲れをなくす方法
もし今の学校、クラスに通い続けた前提で、今抱えている人間関係の疲れをなくすとしたら、どのような方法があるのでしょうか?
他の友達がいる環境を持つ
学校やクラス以外で、自分が自然体で話せる友だちがいる場所を、探すのがおすすめです。
習いごとをして友だちを作ってみたり、好きなことを軸にインターネットを通してつながってみるのも良いでしょう(インターネットでの出会いは、危険な場合もあるので注意が必要ですが)。
友だちの関係は必ずしも、クラスの中だけではありません。
1つそのような居心地の良い居場所ができれば、クラスの中だけが自分の世界の全てではないと、感覚的にわかります。
そうするとクラスメイトとの関係も、別にずっと仲良くする必要はないなーと気づき、学校に行ったとしても、人間関係での疲れが少なくなることがあります。
また、学校ではなくても、高校生だったらアルバイトという手があります。
アルバイト先の人で、親しい気の合う人ができるかもしれません。
お金を稼ぐ経験が社会勉強にもなるので、意欲があれば一度考えてみてもいいかもしれません。
また他にも、フリースクールという手があります。
フリースクールは、学習をサポートしてもらったり、学校とは違う友だちができる場所です。
中学生までであれば、もし不登校状態でも、フリースクールでの登校を在籍校が出席日数にカウントしてくれる場合も多いです。
一度調べてみると良いでしょう。
またBranchでは、不登校の子が多く在籍しており、「ゲーム」「絵を描くこと」など、自分の好きなことで繋がり、学校の外でも友だちが作れるコミュニティを運営しており、おすすめです。
悩みを相談する
信頼できる人に悩みを相談することもおすすめです。
自分一人で抱え込むのではなく、学校のカウンセラーや、家族、中学生なら小学校時代の、高校生なら中学生時代の友だちなど、今のクラスメイトではない信頼できる人たちに、今の学校が辛いことを相談することです。
悩みを打ち明けるのは、全く辛いことや恥ずかしいことではありません。
また、相談相手からもらったアドバイスが今の悩みを解決してくれることもあります。
信頼できる相手に打ち明けることは、あなたの今の状態を良くする、合理的で賢明な方法です。
いろんなサービスを利用する
もし知っている人の誰にも相談したくない場合は、インターネットのサービスを使って相談してみることがおすすめです。
以下のサービスを使うと、親にも誰にも言わずに、秘密で、あなたの悩みに答えてくれます。
別室登校などで出席日数を確保する
保健室登校や別室登校など、教室には入らない、もしくは一時的にしかいないけれど、学校にとりあえず行ってみるという方法があります。
学校にもよりますが、これらの登校を、出席日数としてカウントしてくれるところは多いです。
一度親や先生に相談してみても良いと思います。
「休みたい、環境を変えたい」親を説得する方法
学校の人間関係に疲れてしまい、休みたい場合、親をどのように説得すれば良いでしょうか?
「学校に行きたくない」とだけ話すと、「何言ってんの!」とあまり話を聞いてもらえない可能性があるので、親を説得するコツを解説します。
学校休んだほうがいいよチェックリスト
「学校休んだほうがいいよチェックリスト」は、不登校の学生への支援サービスを行っている、キズキ/Branchが合同で開発したものです。
子どもが「学校休みたい」「学校行きたくない」と言っているけど、休ませていいのかな?と心配になっている保護者の方に向けたチェックリストです。
LINE上で出されるいくつかの質問に回答をすると、今、どれくらい学校を休んだ方が良いかが、回答として出てきます。
内容は、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターの松本 俊彦先生に監修していただいています。
保護者向けではありますが、みなさんもチェックリストを使って、出てきた結果を保護者の方に見せることで、今の自分の心の状態がどれくらいしんどいかを示すことが可能です。
こういった客観的なデータがあると、親御さんは、あなたの辛さを理解しやすいです。
具体的な部分も話す
「学校行きたくない」と説明する時には、その具体的な理由も伝えられると良いでしょう。
「人間関係に疲れた」のみならず
- 〇〇君が隣の席なのが辛い。よく自分をいじってくるから関わりたくない
- 〇〇ちゃんのグループにいづらい。ご飯の時話を合わせるのが疲れる
- 〇〇先生の授業はクラスみんなにしつこく厳しく当たるからいるだけで辛い
など、「誰」や「どんな状況か」に関する具体的な情報を説明できると、言われた側もあなたの辛さを理解しやすいです。
ぼんやりと「疲れて大変だな」と思っているかもしれませんが、その「疲れ」を言葉にしてみると、伝わりやすさがアップします。
ただ内容によっては、親御さんに話しにくいことがあるでしょう。話せる範囲で大丈夫です。
自分が試したことも話す
「学校行きたくない」気持ちに対して、自分が行った対処法があれば、それも話すと良いでしょう。
- 図書館や裏庭など、自分一人で過ごせる場所を見つけようとしたんだけど、見つけられなかった
- 他のグループの友だちと関わろうとして話しかけたんだけど、今のグループから抜けることが結局怖かった
- 嫌なことをされたので友だちにそれとなく「嫌だよ」と伝えてみたけれど、変わらなかった
もし何かしら今の人間関係をよくしようと改善をしていた場合、その内容も言うと、あなたのしんどさや必死さが伝わりやすいです。
まとめ:早めにケアしましょう
「学校の人間関係、疲れる…」
「でも絶対に行けないということでもない…」
そんな状態でも、早めに
- 休む
- 相談する
- 自分の居心地のいい居場所を見つける
など、自分の心のケアをした方が良いでしょう。
我慢し続けて登校すると、一度メンタルが完全に崩れた時に、立ち直るのに大きく時間がかかることがあります。
疲れて学校に行きたくない時、誰かを頼ったり休息を取ることは、学習や友だちの面から、一時的に不安かもしれません。
しかし中長期的に見れば、その決断は、あなたの人間関係や進路をよくすることにつながると思います。
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
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