学校に行きたくないと言う場合の理由は様々ですが、「授業が嫌だ」というお子さんは多いです。
今回は実際に「授業が嫌だ」と言っているお子さんの声を聞き、どのように対応すると良いかをまとめていきました。
どんなことが嫌で学校に行きたくないのか
まずはどんな理由で学校に行きたくないのか、アンケートにBranchの保護者さんにアンケートに答えて頂きました。
- 不登校になってから1~2ヶ月ほどたった頃に息子が、「学校に行くと緊張するんだ。」と話してくれました。具体的にどんな風にと聞いてみると、「授業を頑張って聞かないといけないし、姿勢も崩しちゃいけないから。」と話してくれました。「なんてがんばり屋さんなんだ!」と、我が子ながら感心した反面、そういう考えを緩める事が難しい息子の事を思うと、胸が締め付けられる思いがして、辛くなりました。
- クラスメイトに嫌なこと(母子登校中にずるいと言われた)を引きずって、同年代の子供をずーっと怖がっています。6年経ってやっと本当に少しずつですが緩和の兆しが見えてきました。
- 忘れ物をすると先生が怒るのが怖い。静かに座っているのが辛い。休み時間が少ないのが嫌。友達に「なんで遅刻したの?なんで休んだの?」と聞かれるのが嫌。
- 中2長男は、クラス単位で発表があると「緊張する。休みたい」と言っていました。学年単位の大きな発表の方では、ほとんど訴えてこなかったのは不思議です。
小6長男は、運動会、発表会など大きなイベントや発表のたびに自宅で泣いて嫌がっていました。練習もバッチリだし、問題ないように見えるのですが、とても苦手なようです。間違えないようにとか、完璧にやらなきゃみたいな緊張感も見てとれました。 また、教室で先生が他の子に怒っているのを見るのも聞くのも嫌。先生を困らせるようなクラスメイトの態度や行動も嫌だと言っていました。 - 学校に行く時は常に緊張するようです。主に友達の目が気になるようです。
- 中学校の入学式当日はやはり緊張感も最大でした。また新入生歓迎会など非日常的な行事のある日は「緊張する…」と呟いていました。 また最初の宿題が自己紹介カードの仕上げでしたが、「どの程度の完成度が求められているのか分からない(これではダメと怒られるかも)」と心配しているようでした。
- 避難訓練のサイレンの音を怖がっていました。
- 学校の敷地へ入ること自体が常に緊張することばかりのようです。それがようやく慣れてきて(成長とともに発達してきて環境に対する理解がついてきた)、敷地内へ入ることはさらっとできるようになっています。「もし学校行けたら~…」という感じの話も、自分からできることが増えているので、自分のなかにある学校に入ることは緊張するというこだわりが、なかなか緩んでいきにくいので、親としてはもどかしい気持ちがあります。
- 子どもが直接言ったわけではないですが、忘れ物をしたり準備がうまくできない時に軽いパニックになっていて泣いていたと担任の先生から聞きました。 あと登校班に遅れそうな時があり、泣きながら「間に合わない!遅刻する」と行っていたことがありました。
- 不登校直後は不快なことすべてを「怖い」と表現していたので、判別が難しいのですが…。学校で大勢が同時に話をしたり移動したりするときの騒がしさ、また、各自が携帯することになっている防犯ブザーが日に何度も鳴って驚かされたことは、今も強く印象に残っているようです。
- 転校したての時にトイレに行くタイミングが分からずお漏らししてしまったようで、それ以来みんなから見られるのが怖いと言うようになりました。使う道具がみんなと違うとか、ノートの取り方がよく分からないまま進んでしまうのもストレスだったようです。
- 学校に行けなくなった小学4年から、週一回の放課後登校の時、校舎に入って子どもの声が聞こえると隠れて、怖がっていました。小学校を卒業するまで変わらなかったです。子どもに会わないようにして担任やカウンセラーと面談等しました。卒業式も校長室でした。
授業が嫌で学校に行きたくない時に、学校側が対応してくださったこと。
次に授業が嫌で学校に行きたくないと言っている場合、学校側がどのような対応をしてくださったか聞きました。
- 苦手な授業(音楽や体育)への参加を拒否して教室移動ができないことがあります。無理に参加させようとしても無理なので「参加できなくても場所には行って見学をしよう」と声かけをしてくださっています。 それでも移動ができない時は、両隣の教室の先生にお願いをして、安全のため居場所だけは把握してくださっています。
- 別室でできることをしていました。保健の先生がだいたい対応してくれていました。また、職員室で対応できる先生が順番にきてくれました。
- 不安定になり始めた頃は、学校側でクラスメートとパーテンションで仕切りを作って、落ち着けるスペースを確保してくれました。徐々に学校に行くこと自体が難しくなると、支援学級の先生も合わせて相談に乗ってくださいました。色々とアドバイスもいただきましたが、今の子供の様子に合致するものはなかなかなく、お話をうかがっているうちに、(先生はそのつもりは無いとわかりつつも)親の私が否定されている気持ちになってしまいました。 パートで週4日留守番をさせている間にどう過ごしているのか心配、留守中テレビなど見れるのであれば学校に復帰するのはさらに難しくなる、タブレット教材は親の在宅している時にやらせた方がいい、出来るだけ紙に書くことをさせていないと戻るのが難しくなる(最近紙の手触りを嫌がりタブレットでの学習が中心になっていました)など、母親が一緒にいなければならないと言われているようで苦しいです。
- じっとしていられない事はありませんでしたが、本人は我慢して授業を受けていたようです。それが爆発したことも、不登校になった原因の1つかなと思っています。 通級があることを、知人から聞いたので、そちらの先生に相談しました。入れるとのことでしたが、本人が「みんなと違うことをするのは嫌だ」と拒否したので、利用には至りませんでした。ですが、通級の先生が、誰よりも親身に親の話を聞いてくださったと感じています。適応指導教室などの情報も都度、教えてくださって、全て利用には至らなかったものの、とても感謝しています。
- じっとして授業は受けられますが毎日頭痛や不眠、チックなど辛そうでした。担任の先生から「息子さんはうちの学校が適当ではないと思います」とお話頂きました。校長先生からは短時間登校で良いとお話がありました。自治体に情緒学級がなく、適応指導教室も低学年は通えないため、どこに相談しても行く先がなく悩みました。スクールカウンセラーさんは親身に相談にのって下さいました。頭痛やチックもあるし、勉強は自宅でも出来ますから…と遠回しにお話頂きました。
- 現在5年生なのですが、入学した当初、教室に入れない子が居られる部屋が元々あり、子どもが居るときはその部屋に1人先生が居てくれました。1〜3年生まで毎日のように利用するのは息子だけの状態だったので、先生も決まった先生が息子についてくれました。 4年生になって、その部屋を利用することが減り、5年生の初めから不登校になったのですが、その部屋は毎日使う教室となり、ついて下さっていた先生も低学年の担当となると聞きました。 また授業に出ていた時も問題を解く時間など、時間が余ると何をして待てば良いかわからず、辛いと話していました。教科書を先に進めることや、他の本を読むのもいけないと言われたので、低学年の頃は耐えられず教室を飛び出していましたが、4年生になると諦めて寝ていたそうです。
学校側が対応してくださったこと:まとめ
学校側が対応してくださったことをまとめます
- 別室の確保
- 別室にて、先生がいてくれた
- 他の生徒とパーテーションを区切って落ち着けるスペースを作ってくれた
- 親身に保護者の話を聞いてくれた
- 適応指導教室などの情報を都度教えてくれた
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご家庭では、お子さんのメンタル面の支援をしつつ、学校側でも依頼できることがないかお願いしてみると良さそうです。
それでも、行くのがつらい場合はご自宅でゆっくり休めるようにできると良いですね。
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