Branchの利用者の中には、医療機関や福祉施設に通いながら生活しているお子さんがいらっしゃいます。

感覚の過敏さ、こだわりの強さなどから学校生活に息苦しさを感じ、不登校を選択したり、行き渋りながら登校したりしているケースも少なくありません。

今回、Branchを利用されている保護者の方々に向けて、「お子さんの特性」「お子さんの登校状況」「学校と家庭以外の居場所」「保護者の気分転換」についてアンケートを実施しました。

回答から見えてきたのは、一言で「不登校」と言っても、お子さんの特性や学校への登校状況は、一人ひとり違うこと。

一人ひとりの状況が異なると「うちは他の家庭とは違う」と感じることから孤立感が強まることも起こります。

課題解決に向けたBranchの取り組みのご紹介も兼ねて、アンケート結果をまとめました。

利用されているお子さんの年齢層

Branchを利用しているお子さんの年齢は、7歳から14歳くらいまでの幅があり、特に9歳(小学校3年生〜4年生)が多いです。

 

お子さんの特性

上記は、お子さんの特性を自由記述式で回答いただいたもののグラフです。

こだわりや不安が強い、感覚過敏等の回答が最も多い結果となりました。ASDやADHDなど、医学的な診断を受けていない、もしくは診察が難しい状況(お子さんが診察を受けたがらない等の)にあっても、特性による困り事を抱えているお子さんが少なくないことが伺えます。

全体的な傾向として、感覚過敏やこだわりや不安の強いお子さんが多くいらっしゃるようです。学校での困難さや、生きづらさを感じるひとつの要因といえるかもしれません。

診断名を書かれた回答ではASDとADHDの特性の双方をもつケースが7つ。その他、ここにLDが加わったもの、ASD単体、グレーゾーンを選んだ回答もありました。特性の多様さ、複雑さを感じられます。

 

お子さんの登校状況

「全く登校しない」お子さんが約4割、渋りながらも毎日登校しているお子さんが約1割という結果でした。残りの5割は、登校はしているものの週1〜月1回程度の頻度で通われているようです。

学校が合わなくても、何かしらの形でつながっているご家庭も多いようです。
全く登校しないお子さんの人数が一番多い年齢は11歳で、次が9歳でした。

 

お子さんの年齢✕特性✕登校状況

全体像は見えてきましたが、年齢や特性によって登校状況は変わるのでしょうか。具体的にご紹介します。


今回の結果からは、確定診断があっても毎日登校するケースもあることがわかりました。好きな科目だけ、放課後だけ、月に数回だけ支援教室に通うなど、特性が似ていても学校との関わり方はさまざまです。

家・学校以外の居場所

家や学校、Branch room以外にも、お子さんたちは色々な居場所で過ごされていることが分かりました。最も回答が多かったのは習い事。また祖父母宅や、遊べる施設等に出かけたり、オンラインが居場所となっているケースもあるようです。

アンケート回答の一部を抜粋して、より具体的な居場所・日中の過ごし方の例をご紹介します。

・近所の川、線路沿いの祖父母宅のマンション共有庭、鉄道模型店、コンビニ
・放課後児童デイサービス(3ヶ所)。発達支援センターの作業療法士との療育。 月1回、島の絵本作家さんや他の子どもたちと自然の中で遊んでいる。
・長期休みや、平日のデイサービスのお迎えを待つ間に学校の児童会を利用。
・オンラインゲーム友達と遊ぶ、学童や塾に通う
・適応指導教室、Branch room、親の仕事場などに行って過ごす
・英会話、ピアノ、探究学舎のオンライン通塾などの習い事
・月に1回のフリースクールと、週1〜2回放課後等デイの組み合わせ
・隔週1回LITALICOワンダー、月2〜3回体操教室、Branchのオンライン部活(※1)。
(※1)https://branchkids.jp/articles/60


送迎が必要だったり、親の職場や自宅で過ごしているケースも多く、学校をあまり利用しない場合の保護者の負担は大きいです。

子どもが安心安全に過ごせる居場所の確保も大切ですが、保護者の心身面の負担や孤立感をどうサポートするかも、不登校に付随する大事な課題といえます。

お子さんの年齢によって日中の過ごし方は違うので、保護者の負担にも差がありそうです。

保護者の息抜きの仕方

お子さんの多様な生活や学びを見守り、サポートしている保護者は、どのように息抜きをして心身のケアをしているのでしょうか。
アンケートから抜粋します。

・買い物等、15分だけでも一人の時間を作る。
・寝る。
・仕事や育児の手抜きをしてサボる。
・時間が解決してくれるはずなので時が過ぎるのを待つ。
・ゆっくりお風呂や温泉に入る
・テレビ、映画、動画、ドラマ、お笑いを観る
・音楽を聴く
・ピアノやギターを弾く
・鍼灸やマッサージに行く
・ヨガ
・友達とお茶をする
・読書
・漫画を読む
・コーヒーを淹れて飲む
・好きな香りを愉しむ
・お酒を飲む
・UberEatsでスイーツを頼む
・美容院に行く
・SNS
・月1回スクールカウンセリングを受ける。子どもとの出来事を振り返り、話を聞いてもらって自分の現在地を確認をする。
・家族とドライブ。
・帰省する。

一人でできることの他にも、家族と楽しんだり、専門家に話を聞いてもらうなどの気分転換をされている方もいらっしゃいました。

オンラインが居場所となっているケースでの過ごし方

Branchのオンライン「部活」で知り合い、プライベートでオンラインゲームを楽しんでいるお子さんたちもいます。

ずっとDiscord(※2)をつないだまま、お互いに違うことをしながら、「ねー今何してる? 」「お風呂入ってくる」と突然会話を始めたり、「明日卒業式なんだ」と伝え合っているようです。

オンラインで適度につながっている安心感は、友達の家の一部屋に集まって遊ぶような感覚で、学校へ行っているかどうかは、さほど大きな問題ではないのかもしれません。

(※2)無料のボイスチャット用ソフトウェア


学校を利用しない、利用頻度が少なくなると、親どうし、子どもどうしの「つながり」が一時的に減るのは確かですが、Branchオンラインコミュニティでは、家庭どうしがつながり、親子の孤立感が解消されつつあります。

子どもが育ち合い、親子で育て合う場の新しいかたちが生まれているのかもしれません。


Branchオンラインコミュニティには発達障害や不登校のお子さんを持つ保護者の方がたくさん参加されていて、悩みごとや対策を共有しています。ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。