期待と不安が入り交じる新学期。発達障害や不登校のお子さんの困りごとと対策とは?【Branchオンラインコミュニティの事例】

ワクワクと心配が同時に沸き起こる新学期。

発達障害や不登校のお子さんを持つ保護者の方々は、環境の変化がわが子にどんな影響をもたらすだろうかと、不安な気持ちを抱くことも珍しくありません。

今回は「新学期や学年が上がるタイミングでの不安や困り」と「その対策」について、Branchオンラインコミュニティで集まった保護者の声をご紹介します。

担任の先生との相性

心配の声が最も多かったのは、お子さんと担任の先生との相性でした。新しい担任の先生にお子さんの特性を説明する資料をつくっている方もいらっしゃいました。

・もうダントツ担任の先生との相性が心配です。学年が上がると、新しい先生だと1から説明もあるので、資料作って渡したり話したりが大変ですね。前の先生からの引き継ぎもしてくれるようですが、私は自分から子どもの情報を共有できるように、準備するようにしています。

・担任との相性は親子ともに大事なことだと思います。でも、親が「いい先生」と思っても、子どもにとってはこれまた別問題ですので、難しいです。

・来年、クラス替えがあり、おそらく先生も変わるので来年が不安です。

環境の変化に慣れるまでの不安定さ

発達障害の特性や、HSCの気質があるお子さんは、見通しの立たない新しい環境で不安が大きくなりがちです。保護者のみなさんにとっては、お子さんが新しい環境に慣れるまでの気苦労が多いようです。

・うちの子は環境の変化に弱いので、環境が変わるとすごく疲れやすくなります。学年が上がると授業時間も長くなるし、学校へ持っていくものも変わります。慣れるまで大きな気持ちで付き合うつもりです。

・我が子は、先生や児童がどうこうと言うより「みんな一律に!」などの雰囲気が苦手なんですよね。

・うちの息子は次年度で3年生になりますが、とにかく新しい環境が苦手です。

・1年生のクラスは幼稚園から仲の良かった子と同じクラスだったので良かったのですが、2年生の途中からは全く行けなくなりました。
初めの頃は、わたしが授業中に廊下で待っていたり、保健室で待機したりしていたのですが、周りの子から色々聞かれるみたいで、なんて答えていいかわからなくなり「もう行かない」と言いました。

・「3年生はたぶん学校に行けないと思う」と本人が言っているので「うんいいよ」と返しています。先日市の教育相談に行ったのですが、「サポートBOOKを作るといいよ」というお話も聞いたので、進級にあたり息子のトリセツ作ってみようかな、と思っています。

・息子は、教室の臭いや先生の大きな声、先生が自分の言うことを信じてくれないことなどが原因で学校へ行けなくなりました。ですが、お友達のことは大好きで、会えないことが寂しいみたいです。「クラスのみんなも会いたい」と言ってよく涙を流しています。

感覚過敏や、認知特性への配慮と説明の難しさ

感覚の過敏さや認知特性の凸凹は、外からは違いがわからないので、そうした特性を持たないお子さんや先生には、本人の辛さが伝わりづらいようです。

・うちの子は聴覚過敏があったので、イヤーマフを使っている理由を先生から説明してもらうように手紙を用意していました。手紙の内容はインターネット上で配布されていたテンプレートをコピーして作成しました。

・うちの子は、自分と関係ないところで起きていることにも過剰に反応してしまいます。
例えば泣いてる赤ちゃんがいると「泣いてる!大丈夫かな?」とか。喧嘩している人がいると「どうしたのかな?大丈夫かな?」とか。

・小学2年の時、クラスの子が担任に怒られて校長室に連れていかれたらしく、それがすごいインパクトだったのか翌日は息子は教室に入れませんでした。担任に「昨日校長室に連れていかれた子はどうなった?」と聞いていました。

・視覚も聴覚もちゃんとフォーカスできないので、いつも落ち着かないです。集中できないと更に周りが気になりイライラ。そんな時に他の子から注意されキレてトラブル。以前はそんな感じでした。

担任の先生との相性や環境への適応が大きな困りごとなようです。特性を説明するために資料を用意することがひとつの対策といえそうです。この他には下記のようなコメントもありました。

保護者自身の葛藤

・新学期の心配は、やはり、「学校に行けるようになるかも!?」と、心のどこかで期待してることです。行かなくても良いと思っているのに。自分の心との葛藤ですね。

兄弟がつられて「学校に行きたくない」と言いださないか

・長い休みにリラックスしたことによって、弟も不登校の兄を真似て「学校に行きたくない」と言い出さないか心配です。以前に一回あったので。

教室という空間が合わない

・息子は「学校は辞めた!」と言い切っているので、もう卒業まで行かないだろうなぁと思っていますが、以前クラスで問題行動が出始めた頃は「教室が狭い!」とよく訴えてました。

人とぶつかったり、自分の体や持ち物を誰かに触られたりする事を極端に嫌うことから、そういう表現をしていたみたいです。

耐えきれず教室の後ろにあるロッカーに登って、よく先生やクラスの子に怒られていたみたいです…

感染症対策と強迫症状の結びつき

・コロナ後は飛沫に敏感で、今は強迫症状も強くなっています。
そんな状況を学校にお話しているので、登校への働きかけなど特になく、その点においてはストレスはないのですが。

新学期への不安について尋ねたところ、卒業や進学にまつわるコメントもいただきましたのでご紹介します。

卒業式の参加や卒業アルバムへの掲載


・春から6年生になるので、私の頭に「卒業アルバム」や「卒業式」のワードがチラついています。

きっと息子は「写真なんか載らなくて良いし、卒業式にも行かなくて良い」って言うと思うので、その気持ちを尊重するのが良いんだろうなーと思いつつも、私の中でそんなに簡単に割り切れるかしら…とモヤモヤしています。

・卒業アルバム、わかります。うちも辞めてるし、名簿からも伏せておいてもらってるので(本人は新しい環境でやり直すつもりのため、辛い過去は消したい気持ちが強いです)このまま卒業アルバムも名前を載せないでもらいたいと交渉しようか考えています。ご近所にも同級生がわんさかいる環境は、本人も私もつらいですし、中学は皆バラバラでそれぞれの進路なので、やっと気持ちが楽になりますね。

・卒業式も写真も文集も、なんとなく全拒否な気がしています。息子が芸能人になるか、するかわからない結婚式のスライド(未来にはそんな習慣なくなってるかもしれませんが)以外には使わないのではと思い(笑)、今のところ何もいらないし卒業式も出なくてもいいかなーと考えちゃってます。

・卒業直前は担任の先生がしきりに家に来て「卒業アルバムに載せる個人写真をどうするか」「卒業式はどうするか」「卒業文集を書いて」などと言ってきました。個人写真は自宅で撮影、卒業文集はパソコンで先に書いてから原稿用紙に書き写して対応しました。

卒業式は出ませんでしたが、荷物を取りに学校へ向かったところ校長室で卒業証書授与式をやっていただきました。予想してなかったので嬉しかったです。息子も小学校を卒業できた!と嬉しかったのでしょう。はしゃいでましたし、リボンを寝るまで胸に付けていました

中学校進学前後の対応

・うちは、中学になったら行くと話しています。どのような環境なのかわかっていないだろうなぁ、と思いつつも「そうなんだね!」と軽く返事をしています(笑)。
本人が具体的な話をしてくるまで、こちら側からは深く話さないように気をつけています:
安心安全と思えるような場所になる支援をしてもらえますように!

・小3息子は、中学校は行かないと言ってます。1年生の頃は、「中学校、楽しそう」と言っていたのですが(笑)子どもの気持ちは移ろいますね。

・中1になると、入学式に出ていないので「集合写真をどうするか」と担任が聞いてきました。クラスで並んでいる人と人の間に息子の写真を入れることもできるらしく、みんなとは離れたところに顔写真を入れることもできる、とのこと。それでも、息子は全く関心なし。

先生が家で写真を撮ってくれて、結局、離れたところに顔写真を入れてもらいましたが、今のところ息子が写真を見ることはありません。

また、中学校の制服や備品は一応、一揃えしました。制服のカーディガンは私が着て、体操服はたまに息子がパジャマとして着ています(笑)。

面談ラッシュ

・進級に向けて、来月、私は校長と面談です。悪いことしてるわけじゃないのに、なんだか憂鬱です。

・明日、スクールカウンセラーと息子が初面談してきます。
担任決めの段階で考慮してほしいので、以前の学校での困り感や、学校へ行こうと思った気持ち、戻ることの不安感などを聞いてもらい、校長や他の先生と情報共有してもらうことになっています。

・うちは、2月上旬〜中旬頃、校長先生と面談してきました!1年前に、本人がこれなら行けると思える安心安全な環境、条件、本人からの希望などをお願いしました。

それらを理解して頂けたので、授業には行けてはいませんが、校舎の中に入ること、担任に自分の気持ちを伝えることは出来るようになりました。

校長先生が変わる可能性が高いので、不安もありますが、来年度も引き続き、このペースでやっていきたいこともお願いしてきました。


休みがち、あるいは不登校のお子さんがいらっしゃるご家庭では、特に学年が上がるタイミングで考えることが多いようです。

同じ学校内に近しい課題を持つ方が少ないため、共感してもらいにくいという悩みを抱えていらっしゃいます。そんなとき、同じような課題感を持つ保護者の方がオンラインでもいると心強いですよね。

Branchオンラインコミュニティには発達障害や不登校のお子さんを持つ保護者の方がたくさん参加されていて、悩みごとや対策を共有しています。ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。


Branchオンラインコミュニティをもっと知る>>
 

ライター&インタビュアー中里祐次

Branch代表。早稲田大学卒業後、㈱サイバーエージェント入社。子会社の役員など約7年勤めた後にサイバーエージェントから投資を受ける形で独立。自分の子どもがレゴが好きで、東大レゴ部の方に会いに行った時に目をキラキラさせていたのを見てこのサービスを思いつきました。好きなことは、漫画やアニメを見ること、音楽を聞くこと、サウナ、トレイルランニング、かなり多趣味です。Branchの子どもたちに鍛えられて子どもが好きな遊びはたいていできるようになりました。