こんにちは。不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchコミュニティです。
「理由が分からないけど、学校に行きたくない」
「ほんとはしんどいのに、うまく説明ができないから我慢して行っている」
「まわりはみんな普通に行ってるのに…自分だけ変なのかな」
この記事は、そんな悩みを抱えている中学生のあなたに向けて書いています。
- 学校に行かないのって、変なことなの?
- 自分の心と身体をケアする方法
- 「学校に行きたくない」気持ちを親に理解してもらうコツ
などをお伝えします。
学校に行きたくないのは変なことではない
何よりもまず、あなたに伝えたいことがあります。
「学校に行きたくないのは、変なことではありません」
Branchに集まる声からも、インターネット上の書き込みからも伺えるのが、学校に行かないことをすごくネガティブに捉えている子が多いということです。
「たまたま学校の環境が自分に合わなかった」
「ひとまず休みたい」
本来であれば、それだけの話なのですが、自分の周りにそういう選択をした人がいないと、
「学校という”メインストリーム”から離れてしまった」
「自分って変なんだ。不登校って悪いことなんだ」
と思ってしまうのでしょう。
この記事を読んでくれている中学生のなかには、ここ最近「学校に行きたくない」気持ちが強くなったという子もいれば、不登校が続いているという子もいると思いますが、
どんな状況、どんな理由であっても、「学校に行きたくない」と思うこと、不登校になることは、悪いことでもなんでもありません。
親や先生に「子どもは学校に行かないといけない」と言われることが未だにあるかもしれませんが、
現在では文部科学省も、不登校の子どもたちの支援方針として、「学校は休んでもいいだよ」という明確なメッセージを発しています。
〈関連記事〉
学校に行くことは義務ではありません。学校に行かないのは甘えではありません。
自分の心身の安全や回復を第一に考えていってください。
学校に行かないデメリットって何?
とはいえ、学校に行かない選択をとると、色々問題が出てきてしまうのでは?と、不安に思うでしょう。
主に以下が、学校に行かないことで起きるデメリットだと考えられています。
- 勉強に追いつけなくなる
- 進学や就職で不利になる
- 友達が減って居場所がなくなる
しかしこれらの項目は、不登校であっても、状況を改善できる可能性は大いにあります。
1つずつ説明していきます。
1.勉強に追いつけなくなる
たしかに学校に行かないと授業を受けられないため、勉強が遅れてしまう可能性があります。
しかし、学校に行かなくてもしっかり勉強をしていれば、学力自体は他の中学生と比べて落ちることはありません。
不登校の方向けに勉強を教えるサービスを行っているところは多くあるので、面談や体験に一度申し込んでみるのも良いでしょう。
また特に個別指導形式のところは、一人ひとりの学習進度に合わせて丁寧に指導してくれることが多く、「学校の勉強より逆に分かりやすかった」と子どもが感想を持つことも多いです。
つまり不登校のまま、学力を維持することは可能です。
2.就職や進学で不利になる
不登校のまま義務教育を終えて中卒扱いとなると、職業を選びにくくなることは事実です。
もちろん、中卒でも幸せに生きている人はたくさんいますが、
やりたい職業が大学を出ていないと就きにくい職業である場合など、将来の仕事に自由が効かなくなる可能性があります。
高校に進学できるなら進学した方が良いと思いますが、ここで1つ出てくる問題が「出席日数」です。
不登校により出席日数が少なくなってしまうと、内申点に影響が出てしまい、高校受験の際、不利になってしまう可能性があります。
もちろん、内申点の入学審査への影響が少ない学校もあります。
内申点の入学審査への影響が少ない高校の例
- 私立高校
- 定時制高校
- 通信制高校
ただ、上記のような学校は少ないのも現状です。
中学校は、出席日数が少ないからといって卒業できないことはありませんが、
出席日数が少ないとやはり、内申点を下げられてしまう可能性が高いため、高校受験では不利になると考えて良いでしょう。
とはいえ、不登校でも、出席日数を獲得できる方法があります。
その最たるものが、フリースクールです。
学校に行かなくてもフリースクールに通えば、そこでの活動を出席活動として提出することで、出席日数としてカウントしてくれる学校は多くあります。
〈参考記事〉
他にも、保健室登校や教育支援センターに通うことを出席日数にカウントしてくれるケースもあります。
ただ、公立の高校でも出席日数を入学審査に含めない流れが近年起きており、
県や地区によっては、高校受験において出席日数を気にする必要がなくなるケースもあります。
3.友だちが減って居場所がなくなる
学校に行かなくなると、今まで一緒に話していた友だちと交流がなくなって、一人ぼっちになってしまう恐怖があると思います。
居場所がないのは精神的に良くないですが、学校の中だけが居場所だとは限りません。
習いごとやフリースクールの中に、自分にとって居心地が良い場所を見つけることができれば、それでも全然良いと思います。
居場所で言うなら、Branchがおすすめです。
Branchは、オンライン上で学校外の友だちができるコミュニティサービスです。
子どもたちが自分の「好き」なことを軸に、他の子どもたちと交流しています。
不登校の子たちが多く、学校が嫌な気持ちに共感してくれる優しい子が多くいます。
無理して学校に行こうとするとどうなる?
学校に行きたくないのに、無理して学校に行こうとする/行き続けると、以下のように、身体に「いつもと違う症状」が出ることがあります。
・寝られない
・いつもイライラしてしまう
・服が着られない
・肌に発疹が出てきている
これは「学校に行きたくない」理由を言葉にできない分、あなたの身体がSOSを出してくれているのです。
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学校に行く行かないという話以前に、あなたの体調が悪かったり、いつもできていたことができなくなったりしているのであれば、その方が大きな問題です。
身体の症状が続いているときは危険サインですので、すぐに保護者さんに相談してください。
今の素直な気持ちを書き出してみよう
身体の症状と同時に、あなた自身の「素直な気持ち」に目を向けてみてください。
「学校行きたくない理由が分からないんだから、そう思っている自分の気持ちなんて分からないよ」
と思うかもしれません。
ただ、私が長年不登校のお子さんを見てきて思うのは、
「学校に行くことは普通だから、今の自分の気持ちは変なんだ」と思ってしまい、
本当の気持ちに蓋をしている子がとても多い、ということです。
・今まで親や先生に「学校に行くことが普通である」という教育を受け続けてきたため、「行きたくない」という気持ちの前にある感情が吐き出せていない
・自分でも「学校行かないなんて変なやつ」「学校に行かないなんてダメなやつ」と思ってしまっているため、本心を表に出せていない
・例えば理由が「仲良い友だちのことが実は毎日会うのはつらい」などの理由の場合、言い出しづらく、言わないでいるうちに言語化ができなくなってしまった
上記のように、長年の癖で気持ちに蓋をしてしまっている場合があります。
紙やスマホのメモ帳に殴り書きをするだけでもOKです。
誰にも見られない、自分だけの場所で、どんなことでもいいので、蓋を外した自分の「素直な気持ち」を書き出してみてください。
保護者さんへの説明のコツと参考事例
気持ちの整理がついたら、保護者さんに説明してみましょう。
まず最初に書いたように「学校に行かないことは変なことではない」ので、本来は「学校に行きたくないので、休むね」でいいのです。
あなたに休むための説明責任はありません。
「お母さんやお父さんだって、有給(※)あるでしょ?僕(私)も同じように、休むよ」
という言い方でも良いです。
※有給とは:会社員のリフレッシュを目的として取得できる休暇で、休んでもお給料はもらえます。
それでも「うちの家はそれでは納得しないから、ちゃんとした説明の仕方を知りたい」と思う親御さんもいると思います。
どう説明すれば親に学校へ行きたくない気持ちを理解してもらえるのか、方法を挙げてみます。
(でも本当に疲れたら、何も言わないで休んでもいいんですからね)
1.参考事例を出す
まずは、Branchで出している以下の記事や動画を見せるのが良いでしょう。
- 「学校に行きたくない」と自分からは言えず「服が着られない」という身体症状が先に出た
- 行き渋りを続けた結果、二次障害がひどくなってしまった
- 不登校でも、好きなことを続け、興味の方向で大学に進学している
- 不登校の間に自分に対する理解が深まった
- 様々な不登校家庭のインタビューが記載されていますが、ほとんどの家庭で「無理に学校に行かせていた時期を反省」しています
この辺りを読んでもらうと、保護者さんの不安が軽減され、不登校の子でもお子さんの心に寄り添っていれば、きちんと明るい将来も見えるということが分かってもらえるかと思います。
2.学校休んだほうがいいよチェックリスト
学校休んだほうがいいよチェックリストを使ってもらうのもおすすめです。
これは、いくつかの質問に答えていくと、今、学校を休んだほうがいいのか、精神科医の方からの回答が届くチェックリストです。
無料で使用可能です。
不登校の子どもたちに向けたサービスを展開している
が開発しました。
また、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦先生に監修して頂いています。
このような、より専門的な立場から「子どもが学校に行かなくても良いのか」を確認していただくのも、一つの手段です。
3.フリースクールの助成金
もしフリースクールに通うことを視野に入れてお話しするなら、フリースクールの助成金について伝えてみるのも良いでしょう。
フリースクールの利用には、公立の中学校に通う以上のお金がかかる場合が多いです。
もし、フリースクールに興味はあるが、家計の問題で入学を見送ってたら、以下のページを共有していただきたいです。
フリースクール等を利用する方に向け、四半期ごとに上限2万円を給付する仕組みです。
最近始まった(2024年6月にHPが開設されした)ので、元々フリースクールに興味を持たれていた人も、ご存知ないケースが多いと思います。
ぜひ親御さんに伝えてみてください。
まとめ
本記事のまとめです。
- 学校を休むことは変なこと、悪いことではない
- 不登校によるデメリットも、緩和できる
- 身体の合図が出たらいますぐ休むべき
- 自分の素直な気持ちを書き出してみる
- 自分の気持ちを、説明も交えて親に伝えてみる
繰り返しますが、学校を休むことは変なことでも悪いことでもありません。
あなたには休む権利があります。
なので、無理に説明をしようと変なプレッシャーを抱く必要もないのですが、
それでもちゃんと周りに説明したいと思っているあなたのためにこの記事を書きました。
自分の心と身体を第一に、保護者さんと相談し、ゆっくり疲れを癒やしてください。
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchコミュニティは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。