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「子どもが『学校嫌だ』と言ってくれたのはすごいこと」【中学2年生・男子】不登校でも居場所はあるよ – Branchユーザーインタビュー

不登校になったお子さんは、どのように居場所を見つけていったのでしょうか?また、保護者の方はどのようにお子さんと関わっていたのでしょうか?

今回は「今まさに子どもが学校行き渋りだ」「今まさに不登校になった」というご家庭の方に向けて、他のご家庭はどうやって情報を見つけ、居場所を見つけ、どのようにお子さんが変化していったかをインタビューいたしました。

この記事では、現在中学2年生・男の子の保護者の方にお話いただいた内容をご紹介します。

目次

子どものプロフィール

  • 名前:Kくん(長男)
  • 好きなこと:フォートナイトです。ゲムトレ習っています。初めて自分で習い事したいと言ったのが、ゲムトレでした。最終的には大会に出て、自分で稼げるようになりたいようです。

笑いのポイントなど、ちょっとシュールなところがあります。例えば、自主保育(※後述)の年長さんの時に、急に「コントやるから来てくれ」と言われて行ったんです。Kの考えたコントだけ王道じゃなくて、すごくシュールでした。

2人でジャンケンしていき最初は子どもなんだけど、ジャンケンしていくとおじいさんになって、会話がだんだん老けていくという笑

その他にも笑いのツボや、会話の節々で「シュールだなぁ」と思うことが多い子ですね。

不登校になったきっかけ

小6の次男は、小1の夏休み明け初日に「行きたくない」と泣きながら訴えました。ゴールデンウィーク明け頃からチック(口元を触り過ぎて真っ赤になる、服の襟元を吸ってベタベタにするなど)のような仕草があり、「何かあるな」と思って見ていました。

1年生のうちは「今日は行くー」という日もあり、行ったり行かなかったりで、なんとなく過ごせていました。


2年生になると「行きたくないなら行かなくてもいいよ」と伝えたい自分と、それを良しとしない夫との関係が辛かったです。

そこから逃げたくて、パートを始めた記憶があります。次男を学校へ連れていく理由に「仕事」を利用した感じです。それと、自宅と関係ない場所(職場)で、母親ではない自分でいる時間がすごく貴重でした。

2年生の冬休みまでは、私の仕事の時間(週2、3日)は嫌がる次男を学校へ送ってから、仕事へ向かいました。

そして、冬休み最終日に、本人が高熱を出しました。それを見て、休ませることを拒んでいた夫も「さすがに体調に異変が起きたら仕方ない」とのことで、2年生の3学期からは「休ませる」と学校に伝えました。それからは、週一の夕方登校をしながらの、完全不登校です。

行かなくなった理由としては、当初本人が言っていたのは「トイレの便座が冷たい、牛乳を飲むとお腹が降る、その間にお友達が遊びに行ってしまって悲しい、授業中座っていられない」と言っていたのに加え、漢字の宿題を毎日泣きながらやっていました(先生と同じように上手に書けないと言いながら)。

今、10歳になった彼が言うには「みんなで同じことを同じ時間にするのがよくわからない、やりたくない事はしたくない、教えてもらうことが嫌だ(ネタバレを喰らっているようだ、自分で考えて知りたい)。ヒントやアドバイスはいいけれど、正解を教えて欲しくない。自分でコツコツやってみて、出来た方が嬉しい。さらにそれを実践でいかせたときの喜びが大好き。それは、ネタバレ喰らってたら、味わえないものだ。」と、言語化できるようになってきました

現在中2の長男は、誰も知り合いのいない状態で小学校に入学しました。不安になったら、図書館に行って、大好きな「おさるのジョージ」を読んで、家を思い出して安心を得ていたと教えてくれました。

小5の冬休み明けまでは、休みながらもなんとか登校していました。

小5の3学期、突然、いつものように3日くらい休んでも、登校する元気がありませんでした。

担任の先生に連絡すると「イジられたりしている所を最近見たので、それも原因かもしれない」と言われました。本人に聞くと、確かにそれも嫌だとは言いました。
結果、そこは、先生を介して解決しました。

それでも、その後から完全不登校になりました。

元々、次男が家にいるので、長男もそれでいいと思っていました。
元気を取り戻すのに、大事な時間かなと思ったので。(夫はかなりナーバスになり、受け入れられないようで試行錯誤しましたが、最終的には諦めました)

少し経つと、本人から私に話してきました。「授業中に、2人1組になって、と突然言われると、どうしていいかわからなかった。だから、モタモタしていると、いつも先生と組むことになっていて、それが嫌だった」と。

また、2年生の時に担任の先生から言われたのが「字がとても乱雑。丁寧に書く練習をしていった方がいい。あと、口頭でお願いをしても、やってくれないことが度々ある」と、教えてもらいました。
その辺りは、特性によるものかなと思っています。

学校側とのやり取り

まず、次男の方が小1すぐに行きたくないと言い出して、そこから学校と対話していたのですが、私は対話に疲れてしまいました。何を言っても協力が難しいな、という形で。

長男がそうなった時は、それもあってこちらから何か言うことをやめました。

長男は、次男が家にいて自由にしているのを見つつも、お友だちと会うために好きではない学校に行っていました。

「月に3-4回休んで、元気を出してまた学校にいく」を1-2年繰り返していました。

友だちにいじられているところを担任の先生が教えてくれて、本人に「どう思ってる?」「解決したい?このままでいい?」と本人に聞いて、その内容を先生に伝えていました。

特別な合理的配慮の依頼はしていないです。

学校側から「私立の資料もありますよ」と教えてもらったことはあります。

6年生は全く行っていないけど、担任の先生の息子さんが不登校で、私の気持ちも汲んでくださり、こちらからは依頼していないけど「良きようにするので」とおっしゃってくださっていました。そういうこともあって、卒業式やイベントごとで我が家の要望を聞いてくれました。

行き渋り中の子どもとご家族の様子

長男は5年生最初の頃までは楽しそうでした。
公園に行ったり、学校に集まったり、ゲームの中でつながって楽しんだり。

思春期なこともあって、親とあまり話さなくなっていました。

帰ってすぐにPCつなげてゲームして、ご飯と寝る時間以外はそこにいる感じ。

向こうから話しかけてくることはなかったんです。
思春期だから、こんなもんかなと思っていたけど、学校に行かなくなって、心が安心しだしてから、向こうから話しかけてくるようになったんです。

行き渋り中は笑顔がなかったし、PCにかじりついて「友だちと話していないと仲間はずれになるのかな」と思っていたようで。

「死ね」とゲーム中で発言したり、言葉遣いが荒かったですね(これは、お互いだろうけど)。

暴言は、保護者さんみなさん気にしていると思いますが、周りに対抗するために口が悪くなっていきますよね。

その「死ね」という発言に注意をしたら泣きじゃくりました。

その頃はいろんなことを思っていたんだろうなと思います。

今はたくさんこちらに話しかけてくれたり、スキンシップも取ってきたりします。

行き渋り中の当時にはなかったことですね。

不登校期間、自分としては「まずは安心できる家にしよう」と頑張っていましたが、親族からは「ゲームばかりやってるのはいかんぞ」とか「国数くらいは家で勉強できるだろ」と、挨拶が小さかった時に「もっと大きい声で話せ!」と怒られたりと色々しんどかったです。

お子さんの困りごとを解決するための情報をどのように取得していましたか?

発達外来(今は通っていません)、Branchの保護者チャンネル、小児科のカウンセリング、本田秀夫先生のYouTubeやウェビナー、その他ウェビナー、書籍などです。

最初は次男のことで相談した時に、通級の先生を通して、自治体のやっているメンタルフレンドを紹介してもらいました。

適応指導教室にも見学に行きました。

その次が、お友だちが紹介してくれたスクールカウンセラーさんの主催している講演に行って色々知りました。新しい学びの展覧会みたいな形(エデュコレ)で、そこでいろんなフリースクールや学校以外の学びがたくさんあるんだと知りました。

そこで聞いたフリースクールの見学に行ったりしました。

お子さんの困りごとを相談する場所やコミュニティはありますか?

最初に見つけたのがBranchです。最初TwitterでBranch roomは知っていたのですが、代官山は通えない距離だったので諦めていたところ、コロナが始まってから「オンラインフリースクール」が開設されたので、すぐに入会しました。

次男は原神(オンラインゲーム)部があるのをとても喜んでいました。
投稿やコメントはしないんですが、毎日定期的に「原神部」をチェックしていて、先日のWISCの結果から「マニュアルや見本を利用して、体験を繰り返すことで、だんだん安心して取り組めるようになる。」と、教えてもらったんですが、まさに、今はその真っ最中なのかもしれません。

他の子の投稿を見て「こんな風にしたらいいんだ」とか真似することで学んでいるのかなと。
先日は「スクショを載せたいんだけど、やり方教えて」と言ってきたので、一緒にやりました。

それからは自分で出来るようになりました。

そういえば、PC系のことは、覚えが早いのですが、手順が決まっているから覚え易いのかも知れません。

今通っている小児科+親子カウンセリングは、近所に住む友人からの情報で繋がりました。

以前から知ってはいたのですが、友人の体験談を聞いてから予約してみようと思いました。

長男が1-2年くらい通っています。
基本的に私の話を聞いてもらっていたのですが、半年くらい経ったころに一緒に行くようになりました。
3回くらい親子で行ったかな。話したことに対して、何を話しても否定されないので「うちの子あんなに話せるんだ」と思うほど、話していました。今も行く度に声をかけています。

お子さんが所属感を感じている居場所はありますか?

次男は、就学前まで通っていた自主保育のお友達とは今も繋がっていて、居場所となっているかなと思います。

お母さん自身が運営をしていて、自分の子と他の子と関係なく育てようというコンセプトですね。かなりよく行っていました。付き合いが長くて、男女関係なく一緒に育ってきた子たち同士、しばらく会ってなくても、会えばすぐに遊びだします。

また、最近はサッカー熱が再熱して取り組んでいて、以前通っていた単発のサッカー教室にたまに行っています。

その他は、今のところ家族以外にはなさそうです。

長男は同じ小学校だったお友だち1人と、今もほぼ毎日フォートナイトを一緒にやっています。それ以外には、就学前に通っていた「自主保育」のお友達との繋がりがあります。

また、長男は、私(母親)の実家によく行きたがります。肌に合うのかもしれません。

先週もKが「行きたい」と言うので、一緒に帰ってきました。Wifiもおかないような昔ながらの家庭なので、ポケットWifiだけ借りて、一応Youtubeは見れるようにして行っています。

でも、そこにいるだけで良いらしいです。隣の街に買い物に行ったり、漫画好きなので本屋さんに行ったり。

「散歩を一緒にしよう」と本人がすごく言うので、祖夫母と4人で山の方までぐるーっと森の中を1時間くらい歩いています。それが毎回したいことのようです。

外に出ても知り合いがいないので、歩きやすいらしいです。「外にでれるー!」と。

所属先を得た後、お子さんはどのように変化しましたか?

Branchは長男の方がチャットなどを利用していて、「好きなゲームのことを、話せるっていいな〜」と教えてくれました。私が楽しくBranchに関わっているのも影響していそうです。
中学校は友だちがいないので、ずっと小学校時代の1人の友だちとだけ遊んでいたのですが、Branchで少し広がってきました。
イベントに参加してそれも楽しそうでした。好きなことでつながって嬉しそうです。

不登校や行き渋りがあり、今まさにお困りの保護者さんにメッセージ

不安ですよねぇ。私もすごく不安でした。

ただ私が不安だったのは、学校に行かないことではないんです。

私自身学校が苦手で、行きたくなかったことを親に言えず皆勤賞で高校まで行ったんです。なので子どもが「学校嫌だ」と私に言ってくれたのは嬉しかったです。

お子さんが、自分で不安を教えてくれてるのは、すごいこと。

そういう親でいれたことだけは「良かった!やった!」と思っています。

子どもが「学校嫌だ」と言ってくれたのはすごいことですよ。

不登校もだいぶ認知されてきて、学校に行かないことが特別ではないようになってきています。

でも不安ですよね。

子どもが笑顔でいてくれたら、何かしら子どもから出てくるので、焦っちゃうとは思うんですけど、お父さんもお母さんも元気で、家族が元気でいれば大丈夫だと思います。

やっぱり、子どもが保護者に「つらい」と伝えてくれたことはすごいこと!です。

次へ:「心が外へ向いているかどうかの方が大事」【中学3年生・男子】不登校でも居場所はあるよ – Branchユーザーインタビュー

発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?

Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」オンラインフリースクールを運営していて、以下のような特徴があります。

  1. 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
  2. NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
  3. 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。

もっと詳しく知りたい 》

Branchオンラインフリースクールは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。

「学校外で友だちができる」Branchオンラインフリースクール

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 研修を受け、発達障害の特性にも理解があるスタッフが献身的にサポート

 自分の「好き」から 遊べるイベントが盛り沢山

 特性に沿ったお子さまのサポート方法をスタッフが一緒に考案します

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ライター/著者プロフイール

中里 祐次のアバター 中里 祐次 代表取締役

Branch代表。早稲田大学卒業後、㈱サイバーエージェント入社。子会社の役員など約7年勤めた後にサイバーエージェントから投資を受ける形で独立。自分の子どもがレゴが好きで、東大レゴ部の方に会いに行った時に目をキラキラさせていたのを見てこのサービスを思いつきました。好きなことは、漫画やアニメを見ること、音楽を聞くこと、サウナ、トレイルランニング、かなり多趣味です。Branchの子どもたちに鍛えられて子どもが好きな遊びはたいていできるようになりました。

会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


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