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小学4年生、ASD。「母子分離不安」と不登校で親子ともに追い詰められていた僕が、初めての友達と居場所を見つけるまで

こんにちは。不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branch(ブランチ)です。

「子どもが学校に行けなくなり、家でも私から片時も離れられない」 「発達の特性があり、周囲の理解が得られず、育て方が悪いのではないかと自分を責めてしまう」

そんな孤独な悩みを抱え、暗闇の中にいるような感覚で日々を過ごしている保護者の方は少なくありません。 今回は、母子分離不安と不登校により、家庭以外の社会との繋がりを失いかけていた小学4年生の男の子とそのお母様のストーリーをご紹介します。

Branch(ブランチ)との出会いを通じて、親子がどのようにして「自分たちらしさ」を取り戻し、笑顔が増えていったのか。Branch利用してから半年での変化の軌跡をお届けします。


目次

「このままでいい」と思えず、自分を責め続けた日々

今回お話を伺ったのは、小学4年生のゆうたくん(仮名)のお母様、優子さん(仮名)です。

ゆうたくんは、小学1年生の後半から学校への行き渋りが始まり、2年生になる頃には完全不登校の状態になりました。 ASD(自閉スペクトラム症)の特性があり、集団行動やコミュニケーションに苦手意識を持っていたゆうたくん。学校に行けなくなってからは、強い母子分離不安も重なり、家の中でもお母様と離れることを極度に怖がるようになりました。

「トイレに行くにも付き添いが必要な時期がありました。私が少しでも見えなくなると、『もう二度と会えなくなるんじゃないか』というパニックに近い不安を感じてしまうんです」

優子さん自身も、40代での出産による体調不良や、ワンオペ育児の疲弊が重なり、精神的に追い詰められていました。 さらに苦しかったのは、周囲からの理解不足です。ゆうたくんの特性が外見からは分かりづらかったこともあり、ご主人や義理のご家族からは「しつけの問題ではないか」「だらだらしているだけではないか」と思われてしまうこともありました。

「『私の育て方が悪いからこうなってしまったんだ』と、強烈な罪悪感を持っていました。世間の常識とゆうたの現状とのギャップに苦しみ、私自身も『死にたい』という言葉を検索しては、闇の中で生きているような感覚でした」

地元の療育やフリースクールも探しましたが、「母子分離ができてから」「これができるようになってから」という条件が壁となり、ゆうたくんが安心して通える場所は見つかりませんでした。

「行きたい場所」との出会いが転機に

転機が訪れたのは、優子さんがインターネットでBranch(ブランチ)の記事を見つけたことでした。 そこには、「今のままでいいんだよ」「好きなことを伸ばそう」という、これまで自分たちを縛り付けていた価値観とは全く違うメッセージがありました。

「ここなら、ゆうたのありのままを受け入れてくれるかもしれない」

静岡県にお住まいの優子さんでしたが、ゆうたくんにBranch(ブランチ)のことを話すと、意外な反応が返ってきました。 普段は家から出ることも、車に乗ることさえ嫌がっていたゆうたくんが、「行ってみたい」と興味を示したのです。

ゆうたくんはもともと電車が大好き。Branch room(東京都代官山にあるオフラインの拠点)へ行くための「電車の旅」自体が、彼にとって大きなモチベーションになりました。

「学校はもちろん、外に出るということが全くなかった子が、Branch(ブランチ)に行くとなると自分から前の日に準備をして、お風呂に入り、歯を磨くんです。『同じ子か?』と思うほど見違えました」

片道数時間の移動は大変ですが、ゆうたくんの心は明らかに反応していました。「ここに行けば、自分の好きなことができる」「安心できる大人がいる」。その実感が、彼を家の外へと連れ出しました。

「一人じゃない」初めてできた友達とコミュニケーションの変化

Branch(ブランチ)を利用し始めてからも、すぐに全てが順調に進んだわけではありません。 最初はオンラインコミュニティに参加しても、他の子が遊んでいる様子を眺めるだけの「見る専」でした。

しかし、Branch(ブランチ)のスタッフ(メンター)が間に入り、ゆうたくんの好きなゲームを通じて少人数で遊ぶ機会を作りました。 ボイスチャットを聞くだけの状態から、チャットで文字を打つようになり、やがて勇気を出して声を出すように。

「本当に一人ぼっちだったんです。でも、Branch(ブランチ)でスタッフさんが繋いでくれて、初めて『友達』と呼べる存在ができました。今ではBranch内でいつも遊べるお友達と、自分たちで連絡を取り合って遊んでいます」

以前のゆうたくんは、相手の顔色を伺いすぎて自分の気持ちを言えず、急な予定変更についていけずにパニックになることもありました。 しかし、Branch(ブランチ)のコミュニティでは、みんながマイペースに過ごしています。「トイレに行ってくる」「ご飯だから抜けるね」と自由に振る舞う周囲を見て、ゆうたくんも学びました。

「あ、自分のペースでいいんだ、と気づいたようです。今では『今日は疲れたからやめるね』と自分の気持ちを伝えられるようになりました。コミュニケーションによる気疲れはありますが、それは『楽しい』につきものの健全な疲れです」

孤独だったゆうたくんの中に、「僕には友達がいる」「一人じゃない」という温かい認識が芽生えたのです。

お母様自身の気づきと家族の変化

ゆうたくんの変化とともに、ご家庭内にも大きな変化が訪れました。 優子さん自身が病院を受診し、ご自分にも発達障害の特性があることが分かったのです。

「自分が診断を受けたことで、逆に夫の理解が進みました。データや診断結果が出たことで、これまでのゆうたや私の様子が『だらだらしていたわけではなく、特性だったんだ』と腑に落ちたようです」

それまでゆうたくんに厳しく当たりがちだったお父様やご親族も、特性を理解し、小さな成長を褒めてくれるようになりました。家庭内の空気が、張り詰めたものから温かいものへと変わっていったのです。

「以前は『世間一般のお母さん像』に縛られ、私が我慢してゆうたに合わせなければと思っていました。でも、今は『お母さんも自分を大事にしていい』と思えるようになりました。私が自分を大切にすることで、結果的にゆうたにも『自分を大切にする生き方』を伝えていける気がします」


まとめ

完全不登校で自宅に引きこもり、母子分離不安に苦しんでいたゆうたくん。 Branch(ブランチ)という「安心できる第三の居場所」と出会ったことで、彼の中に眠っていた「人と関わりたい」「外の世界を見てみたい」という意欲が花開きました。

無理に学校へ戻そうとしたり、苦手を克服させようとするのではなく、「好きなこと(電車やゲーム)」と「安心感」を最優先にしたことが、結果として生活習慣の改善やコミュニケーション能力の向上に繋がりました。

そして何より、お母様自身が「自分の人生を楽しんでいい」と気づき、ご家族全体がゆうたくんの特性をポジティブに受け止められるようになったことが、この半年間の最大の成果と言えるでしょう。

Branch(ブランチ)では、不登校や発達障害のお子さんが、その子らしく輝けるよう、そして保護者の方が孤独にならないよう、これからも一人ひとりに寄り添ったサポートを続けてまいります。

発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?

Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。

  1. 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
  2. NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
  3. 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。

もっと詳しく知りたい 》

Branchコミュニティは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。

「学校外で友だちができる」Branchコミュニティ

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ライター/著者プロフイール

中里 祐次のアバター 中里 祐次 代表取締役

Branch代表。早稲田大学卒業後、㈱サイバーエージェント入社。子会社の役員など約7年勤めた後にサイバーエージェントから投資を受ける形で独立。自分の子どもがレゴが好きで、東大レゴ部の方に会いに行った時に目をキラキラさせていたのを見てこのサービスを思いつきました。好きなことは、漫画やアニメを見ること、音楽を聞くこと、サウナ、トレイルランニング、かなり多趣味です。Branchの子どもたちに鍛えられて子どもが好きな遊びはたいていできるようになりました。

会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


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