
※ご注意:本記事に登場するお子様の名前は、プライバシー保護のため偽名(悠真くん、陽太くん)を使用しております。
こんにちは。不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchです。
「学校に行きたくない」とお子さんから告げられたとき、胸が締め付けられるような不安に襲われたことはありませんか?「私の育て方がいけなかったのかも」「この子の将来はどうなるんだろう」と、出口の見えないトンネルの中にいるような気持ちになることもあるかもしれません。でも、あなたは決して一人ではありません。
今回は、不登校とそれぞれの特性に向き合いながら、家族の形を再構築していったみっちーさんと、そのご兄弟(中1の悠真くん、小5の陽太くん)のお話をご紹介します。葛藤の中でみっちーさんが見つけた「親自身の心のケア」の大切さと、お子さんたちの変化のプロセスをぜひご覧ください。
「学校に行けない」兄弟それぞれの葛藤と、お母さんの孤独
みっちーさんのご家庭では、次男の陽太(ひなた)くんが小学1年生の夏休み明けから登校を渋るようになり、その後不登校となりました。陽太くんは大きな声や無理強いを非常に嫌がり、学校という集団生活の中で強い不安を感じていました。
一方、長男の悠真(ゆうま)くんも、小学5年の3学期からパタリと足が止まりました。悠真くんは耳からの情報が入りにくかったり、相手の冗談を真に受けて傷ついてしまったりといった特性がありました。
「将来が不安で、泣いている今の状況よりも『将来困るよ』という言葉ばかりに目が向いて、どうしても学校に行かせたいと思ってしまっていました」
当時のみっちーさんは、周囲からの「将来やっていけないよ」という言葉に追い詰められ、お子さんと一緒に笑顔を失っていた時期があったといいます。
「自分のトリセツ」を作るための、大切な休憩期間
悠真くんが不登校になってから約1年、家族の中には「ゲームでの暴言」や「兄弟喧嘩」が絶えない、暗い時期がありました。しかし、みっちーさんはあることに気づきます。
「今休んでいる期間は、自分自身の得意や不得意を知る『トリセツ(取扱説明書)』を作っている期間なんだ」
そう捉え直してから、家族に少しずつ変化が訪れました。
- 悠真くん:人目を気にしてなのか出かけることを嫌がっていましたが、好きな飲み物を買いうために近所の自販機までひとりで行くようになったりと少しずつ変化していきました。
- 陽太くん: 以前は負けると激しく怒っていましたが、「怒るって時間の無駄だし、いいことない」と自ら気づき、穏やかに過ごせる時間が増えました。
救いになったのは、保護者同士の「自己開示」
みっちーさん自身、毎朝「今日が始まってしまった」と絶望するほどメンタルが落ち込む時期がありました。そんな彼女を支えたのは、Branch(ブランチ)のコミュニティや、心療内科、カウンセリングといった「外の繋がり」でした。
特にBranch(ブランチ)のDiscord内では、自身の弱音を吐き出したり、他の保護者と交流したりすることで、客観的に自分を見つめ直せるようになったといいます。
「Branch(ブランチ)の保護者さんは、ポロッとこぼした言葉を否定せず受け止めてくれる。それがカウンセラーさんと同じくらいの安心感になりました」
みっちーさんは、頑張っている他の保護者さんに、オンライン上で「お寿司とお茶のスタンプ」を配る「お寿司配り職人」としても活動し、自分だけでなく周囲の心も温めてきました。
物理的な距離と「レトルトご飯」が生んだ心の余裕
みっちーさんは、心が疲れた時の対策として「物理的に子供と距離を置くこと」の重要性を語ります。
「子供と離れたいと思う自分はダメな親だ」と罪悪感を抱く必要はありません。ノイズキャンセリングイヤホンをして別室に行ったり、一人で散歩に出かけたりすることで、初めて「自分はこんなに疲れていたんだ」と気づけるからです。
また、料理ができないほど疲れた時はレトルト食品に頼ることも。カウンセラーからの「レンジでチンすればご飯が食べられると教えてあげているんだから、自立に向けた大事な教育ですよ」という言葉に、みっちーさんは救われたといいます。
まとめ
不登校や発達の凸凹は、決して「親の責任」ではありません。みっちーさんの体験が教えてくれるのは、「お母さん・お父さんが元気になると、お子さんも自然と元気になっていく」というポジティブな連鎖です。
悠真くんと陽太くんは、今では家の中で風船バレーをしてキャッキャと笑い合えるようになりました。その笑顔の隣には、自分の時間を大切にし、無理をせず「ニュートラル」な心を取り戻したお母さんの姿があります。
もし今、あなたが一人で悩んでいるのなら、ぜひ勇気を出して誰かに頼ってみてください。あなたが笑顔でいられる時間を1分でも増やすことが、お子さんにとっての何よりの薬になるはずです。
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