
※プライバシー保護のため、お子さま・保護者さまのお名前は仮名(ハルくん、アヤさん)で記載しております。
こんにちは。不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branch(ブランチ)です。
「もう、学校へ行くために自分を偽り続けることはできない」。お子さまからそんな心の叫びを聞いたとき、親としてどう向き合えばいいのか、正解が見えず途方に暮れてしまうこともあるでしょう。特に、真面目で優しいお子さまほど、周囲の期待に応えようと自分を削り、ある日突然、エネルギーが空っぽになってしまうことがあります。
私たちは、そんな「頑張りすぎてしまった」お子さまと、一番近くでそれを見守り、悩み、時に涙してきた保護者さまの伴走者でありたいと願っています。今回は、2年間の不登校期間を経て、お母さまとの特別な「旅」をきっかけに自分を取り戻し、Branch(ブランチ)で新たな一歩を踏み出したハルくんの物語を、深く掘り下げてお届けします。
1. 限界まで「自分を作っていた」ハルくんの2年間
ハルくん(小学6年生、ASD・ADHD)が不登校になったのは、4年生の秋でした。それまで彼は、学校という集団の中で「周りに合わせる自分」を必死に演じてきました。後にハルくんが漏らした理由は、「自分を作っていたことに疲れた」という、あまりにも切実な言葉でした。
学校に行かなくなってからの2年間、ハルくんは家の中で過ごし、コミュニケーションは大人(親)とだけ。同世代との関わりは完全に断たれていました。
お母さんの葛藤
「将来への不安、勉強の遅れ……本人もそれを感じていて、夜も眠れなくなっていました。私は在宅勤務をしながら横で見守っていましたが、深夜2時、3時までハルが眠れない日々が続くと、私自身の心も体も限界に近づいていました」
母子ともに暗いトンネルの中にいた時期、ある一通のアドバイスが運命を変えました。
2. 停滞した時間を動かした「熱海への旅」と、母の決意
不登校になってから数ヶ月。ハルくんの状態は不安定で、昼夜逆転も深刻でした。そんな時、子育ての大先輩である友人から「環境を変えるために、旅行へ連れて行ってみたら?」と提案を受けます。
アヤさんは決意しました。単なる旅行ではなく、ハルくんの心を解放するための「全肯定の旅」にしようと。
- 行き先は熱海。
- ルールは「ハルがやりたいことを、全部やらせてあげる」こと。
「これ、やりたい」「ここに行きたい」。ハルくんの望みに対し、アヤさんは一切否定せず、すべてに付き合いました。日常の「しつけ」や「常識」を一度脇に置き、ただ一人の人間としてハルくんの意思を100%受け入れたのです。
この旅は、ハルくんにとって「自分を偽らなくても、母さんは受け入れてくれる」という強固な安心感を確認する儀式となりました。驚くべきことに、旅から戻ると、あんなに苦しんでいた深夜の覚醒がピタッと止まったのです。
「そこからですね。2ヶ月に1回は定期的に旅に出るようになりました。そうして、まずは『家庭という基盤』の信頼を再構築していったんです。あの旅がなければ、今のハルの姿はなかったと思います」
3. Branch(ブランチ)で見つけた「ありのままの自分」の居場所
家庭内で安心感を得たハルくんが、次の一歩として出会ったのがBranch(ブランチ)でした。
Branch(ブランチ)に入会したハルくんは、大好きな『マインクラフト』や『サバイバルクイズシティ』などのゲームを通じて、少しずつ自分を出し始めます。
当初は警戒心が強く、新しい環境に不安を抱えていたハルくんですが、利用開始から2ヶ月が経つ頃には変化が現れました。自分の好きなゲームを「配信したい」という強い意欲を持ち、試行錯誤の末に成功させたのです。思うようにいかず激しい感情を爆発させる場面もありましたが、それも「やりたい」というエネルギーの裏返しでした。
何より大きな変化は、大人としか話さなかったハルくんが、Branch(ブランチ)の「朝会」や「ぷらっちスペース」に出るようになり、同世代の子どもたちと会話を交わすようになったことです。特定の友達と2人で遊ぶ段階まではいかなくても、ゲームの延長時間に「いつもの声の子」と自然に遊び続ける姿が見られるようになりました。
4. 社会との「細い、けれど確かな繋がり」
Branch(ブランチ)での変化は、意外なところにも波及しました。
学校との電話連絡による「出席認定」
現在、ハルくんの通う小学校では、Branch(ブランチ)での活動を認め、週に一度ハルくん自身が先生に「今、何を頑張っているか」を電話で報告することで「出席扱い」になっています。
「以前は自分を作っていた学校の先生と、今の自分がしている好きなことの話ができる。これはハルにとって、社会との繋がりを取り戻す大きな一歩です」とアヤさんは語ります。
苦手だった歯医者への受診
感覚過敏の影響で、治療はもちろん掃除すら拒んでいた歯医者。しかし、生活全体の満足度と自信が上がったことで、掃除から少しずつ受け入れられるようになり、現在は大学病院での治療計画も進んでいます。
まとめ
ハルくんの物語は、不登校が「単なるお休み」ではなく、自分を再構築するための「必要な充電期間」であることを教えてくれます。
お母さまのアヤさんは、周りのご協力が得られない中で一人で育児と仕事をこなし、時にはハルくんの感情の爆発を受け止めることもありました。そんな孤独な奮闘を支えたのは、あの熱海への旅で得た「この子は大丈夫」という確信だったのかもしれません。
Branch(ブランチ)に来るお子さんたちは、みんなハルくんのように、どこかで「自分を押し殺して」生きてきた経験を持っています。
「ここでは、自分を作らなくていいんだよ」
そう言える場所があるだけで、子どもたちの心にはエネルギーが溜まり始め、やがて自ら外の世界へと手を伸ばし始めます。
ハルくんは今、自分の好きなことで周囲と繋がり、将来に向けて少しずつ勉強も再開し始めています。私たちはこれからも、ハルくんとアヤさんの歩幅に合わせ、その「好き」という輝きを一緒に守り続けていきます。
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
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