発達障害や不登校のお子さんとご家族に向けて、孤独をなくし居場所を提供するサービス・Branch(ブランチ)を運営する株式会社WOODY(本社:東京都渋谷区、代表取締役中里祐次)は、不登校の小学生の、進路を決定する際に起きる困りごと、進路情報の取得についてのアンケートを実施しました。
こんにちは、不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchコミュニティです。
令和5年度の文部科学省の調査によると、不登校の小中学生の児童数は11年連続で増加し、令和5年では不登校の小中学生の児童数は346,482人と、過去最高の記録が出ました。内訳としては、130,370人が小学生、216,112人が中学生となっています。(https://www.mext.go.jp/content/20241031-mxt_jidou02-100002753_2_2.pdf)
また、不登校児童の数が増え続ける中で、不登校児童に対する進路情報が不足しているとの声も多く聞きます。
そこで今回は、不登校の小学生の、小学校卒業後の進路決定の実態を把握するために、アンケートを実施しました。
調査結果の概要
- 不登校子どもの進路情報を「十分に入手できている」と感じている人は僅か1.6%(1名)
- 進路情報を取得する際に困っていることベスト3は、上から「子どもの性質に合ったピンポイントな情報を得られていない」「体験談や経験談など、リアルな声を得られない」「流通している情報がそもそも少ない」
調査概要
- 調査期間:2024年12月16日~12月22 日(7日間)
- 回答者: 不登校の小学4〜6年生の子どもがいる保護者 64名
- 調査方法:インターネット調査
調査結果
Q1 お子さんの学年を教えてください
64件の回答の中で、
- 「小学4年生」が20.3%(13件)
- 「小学5年生」が35.9%(23件)
- 「小学6年生」が43.8%(28件)
となりました。
Q2.お子様の、現在の不登校・行き渋りの度合いを教えてください
64件の回答の中で、
- 「完全不登校が続いている」が45.3%(29件)
- 「月に数回ほど登校する」が26.6%(17件)
- 「週に2〜3日登校する」が17.2%(11件)
- 「ほとんどの日に登校するが、たまに休む日がある」が9.4%(6件)
- 「毎日登校している」が1.6%(1件)
となりました。
Q3. お子さんの進路(中学校の選択)は既に決まっていますか?
64件の回答の中で、
- 「決まっている」が32.8%(21件)
- 「大体決まっている」が34.4%(22件)
- 「ほとんど決まっていない」が20.3%(13件)
- 「全く決まっていない」が12.5%(8件)
となりました。
Q4 Q3で「決まっている」「大体決まっている」を選んだ方に質問です。それは どのような進路ですか?
64件の回答の中で、
- 「公立中学校」が71.1%(32件)
- 「私立中学校」が8.9%(4件)
- 「支援級」が4.4%(2件)
- 「フリースクール」が2.2%(1件)
- 「その他」が13.3%(6件)
となりました。
「その他」には6件の回答が挙げられ、内容を一部紹介します。
- 「公立中学に行けるよう制服は注文しましたが、登校するかは不明です。」
- 「現在、本人は近所の公立中に行く気でいるが、それが最適とは親が思えていない。フリークスクールは通えそうな地域の情報が少な過ぎてイメージできない。」
Q5 不登校生徒の進路に関する情報は十分に入手できていると感じますか?
64件の回答の中で、
- 「十分に入手できている」が1.6%(1件)
- 「まあまあ入手できている」が21.9%(14件)
- 「あまり入手できていない」が54.7%(35件)
- 「全く入手できていない」が21.9%(14件
となりました。
Q6 進路情報を入手する際に困った点、困っている点は何ですか?(複数選択可)
64名(複数選択可)の回答の中で、
- 「住んでいる地域の情報が得られない」が48.4%(31名)
- 「お子さんの性質に合った、ピンポイントな情報を得られない」が73.4%(47件)
- 「体験談や経験談など、リアルな声を得られない」が56.3%(36件)
- 「情報の信憑性に不安がある」が14.1%(9件)
- 「流通している情報がそもそも少ない」が32%(50件)
- 「困っていない」が4.7%(3件)となりました。
「その他」には8件の回答が挙げられ、内容を一部紹介します。
- 相談場所がない
- 学校は何も情報を持っていない為、どこから探すのかわからない
- 主治医(児童精神科)からは発達特性から地元の中学は諦めた方が良いと言われているが、私立の中学が隣の市に1つしかないので、そもそも選択肢が少ない。
- 近くにフリースクールも少ないし、小学生不登校児に向けた支援も少ないし、多様化学校もない。
Q7 進路を決めるための情報を、どこから取得していますか?(複数選択可)
64名(複数選択可)の回答の中で、
- 「公的機関」が32.8%(21件)
- 「フリースクール/デイサービス」が7.8%(5件)
- 「通っている学校/塾」が37.5%(24件)
- 「インターネット検索」が51.6%(33件)
- 「SNSで繋がった不登校経験者」が10.9%(7件)
- 「親の会」が18.8%(12件)
- 「児童精神科」が14.1%(9件)
- 「情報を集めていない」が15.6%(10件)
となりました。
「その他」には9件の回答が挙げられ、内容を一部紹介します。
- 発達支援塾に通う保護者、不登校支援をしてる媒体のオンライン講座
- 早稲田大学 教育総合クリニック
- 書籍
Q8 進路を決める際に「やってよかった」と感じたことを教えてください。(自由記述)
こちらには「情報を得る」旨の回答が多く寄せられました。
- 親が情報を知るために行動する
- 見学や説明会に行く
- 色んな進路の選択枠を用意する為、たくさん説明会などに参加して知識を得て、その中で子供に合いそうな学校を複数提示できたこと
- 公民館に置いてある資料、市のホームページの検索、学校から貰う資料を見て、調べる
- 事前に情報知っておけたこと
- 通信等に実際に通った子の保護者等が発信するブログのようなリアルな情報に触れた事。
また、「他者に相談する」旨の回答も多く寄せられました。
- 学校で管理職の先生との話し合い。 合理的配慮がどの程度できるのか。
- 教育委員会の進路相談や、心理の先生方からの助言をきくこと。
- やはり不登校経験者の話を聞くのが1番だと思いました。
統括
不登校の進路選択に関するアンケートを実施しました。
「Q5 不登校生徒の進路に関する情報は十分に入手できていると感じますか?」の質問に対して、「十分に入手できている」が僅か1.6%(1名)となったことから、不登校の進路に関する情報が保護者に十分に行き渡っていないことが分かりました。
また、不登校児童の進路に関する情報の中でも、お子さんの性質にピンポイントに合った情報や、経験談や体験談などリアルな声が主に不足していることも分かりました。
データが不足しているのはもちろんとして、不登校の話題は周りの保護者に話しづらいことも、情報不足の要因としてあるでしょう。
まずはインターネットなど気軽なところから調べることをはじめ、カウンセラーやSNSで知り合った不登校子育て経験者と交流をすることで、子どもの進路を相談することがおすすめです。
教育業界も、不登校の子どもを持つ保護者に対しての、更なる情報発信が求められます。
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchコミュニティは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。