こんにちは。
不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchコミュニティです。
今回は、
・不登校後、家から出ない子が、外出できるようになったきっかけ
について、Branchの保護者の方々にインタビューした内容を話します。
不登校や登校しぶりの状態のお子様を持つ保護者の方も、ご自身のお子様と似たようなケースを見つけられ、参考になれば幸いです。
不登校の子が外出できるようになったきっかけ
以下の質問をBranch保護者コミュニティのみなさんにしてみました。
Q.「不登校後家から出なかったけど、今は外に出るようになった」という方がいれば、どのような経緯やきっかけで外に出るようになったか教えてください。
好きなこと、興味があることがきっかけ
ほぼ引きこもりに近い生活ですが、映画やイベント、オフ会、旅行など、本人が興味のあるものであれば、外出できるようになってきています(逆に言うと、興味関心がなければ断固として出ません)。
親から「たまには外に出ようよ」「一緒に散歩しよう、気持ちいいよ」などと声を掛けても、大体拒否されます。
なので、子どもが興味を持ちそうなネタがあればさりげなく話題に出しつつ、でも外出は強要しない、家にこもっていることも否定しない、という風に意識していました。
まずは、今の自分の状態を親が認めてくれているという安心感からかなと思います。
ふとしたきっかけで外出する時もあります。
「またそんなYouTubeばっかり見て…」とあきれていたら、そのグッズや漫画があるらしいと知り、「買いに行きたい!」となって、翌日すぐに出掛けたり。内発的動機づけ、というやつでしょうか。
いつもはだら~んとしているのに、そういう時は身支度や行動がテキパキしていて、かわいいなぁと思います。
「本人が出たいと思ったら出るんだな」と、少し安心しました。
もともと出かける事は好きだったのですが、コロナがきっかけで強迫性障害の症状も強くなり外出を怖がるようになっていました。
コロナが落ち着いて来た頃、やる事がなく時間を持て余していたので、好きなアニメのイベントやふだん聴いているアーティストのライブなどに家族が誘ってみると「ちょっと行ってみようかな」と少しずつですが外に出るようになってきました。
料理が趣味になったので、食材を買うために外出するようになった。ポケモンGOにはまり、ポケモンを捕まえるために公園などに出かけるようになった。
(いずれもブームが去り、今は再びお家生活になっている)
好きな事に関しては遠くても外出出来るようになりました。
先ずは好きなコーラを買いにスーパーへ。好きな映画を観に映画館へ。好きなカードゲームのカード探しにショップへ毎日通い、後にカードゲーム大会に参加。お友達に会いに、師匠に会いに…
最終的には、ゲーム大会に参加する為、ロンドンへ行く事ができました。
今も用事が無いと外出は難しいけれど、楽しんで外出する機会が増えました。
時間が経ってエネルギーが溜まった
時間がたち、本人にエネルギーが溜まったということと、中学の途中で学区外に転校したことも大きかったと思います。
近所で会うかもしれない中学生=他校の人、となったことで、精神的に余裕が生まれたようです。
最初は家の中でも、リビングのテーブルの下でタブレットをみて過ごしていました。
庭にすら出れず、テーブルの下でほぼ一日を過ごす毎日。
テーブルの脚に布を巻きつけて視線を遮断してあげると、毎日快適そうでした笑。
今思うと、目から入る情報が少ない方が、安心して過ごせたのかも…と思います。
完全に自宅に引きこもって6ヶ月くらいして、私の実家だったら、月1回くらい行けるようになりました。
その後も、病院への通院など、目的がハッキリしていることであれば、気が乗らなくてもなんとか行けるように。
今はアニメイトなど、趣味のお出かけにも行けるようになりました
居場所や友だちを見つける
お気に入りのメンターさんと会うために、Branch roomに月1ぐらいで通うようになった。
ごくたまに外食の希望で外食することがあります。
1年近くほとんど外出できず、外からの人も受け付けなかったのですが、
Branchメンターさんとオンラインで定期的に遊んでもらったり、少しずつBranchに投稿したりするようになったころ、
本人から自発的に「スキーに行きたい」という発言あり(以前に行って楽しかった思い出があったため)、実際に行くことができました。
いまも家の近所を歩くことはできない(誰かに見られると嫌だから)のですが、車で外出し、家から離れたところであれば歩いても大丈夫にはなってきました。
昼間に出られるようになったのは、Branch に入って、学校の時間帯にゲームしてる子たちがサーバーにいるのを目にする事から始まり、自分以外にも学校行ってない子がいると知った事が経緯としてあります。
自分は学校行ってなくても勉強してなくても、人と関わる事がんばれてる、だから、昼間に出ても別にさぼってる訳じゃない、と自分を肯定出来るようになっていったようです。
そして、昼間に、どうしても大好きなチャーシュー麺が食べたくなって、材料を買いに行ったのが、平日昼間に車で出かけられた経験になりました。
家以外の居場所を求めて、フリースクールの見学に行っていました。
小6の時に見つけた場所は大好きなSwitchを持ち込めたので、お守り代わりにして通い始めました。
中2の時にはじめてそのフリースクールで友達ができ、その子の家に遊びに行ったり、ボーリング場へ行ったり、フリースクールの遠足でディズニーランドにも行くことができました。
もうみんなフリースクールから卒業しましたが、今もLINEでつながっていて遊んでいるようです。
近所に仲の良い同級生がいて、その友達と遊びたいという気持ちから外に出られるようになりました。
その他
エビリファイを飲む
一番効いたのはエビリファイを飲んで不安感、緊張感を取り除いたことだと思います。
そのほかピアノの先生がご自分のお子さんを連れて遊びに来てくださったり、スポーツ教室のコーチや幼馴染が遊んでくれたのも外に出る自信になりました。
キッズケータイの利用をすすめる
はじめは学校の時間は家にいることが多かった。
キッズケータイを持っていたので、「もし誰かに学校どうしたの?とか声を掛けられたら親から許可をもらっていて、親と話をしてくださいと私に電話をかけてきたら良いよ」と話したら、
行きたいところに勝手に出かけるようになりました。
ドライブを通じて
今年の元旦から深夜のドライブを通じて外に出るようになりました。
最初は単に外に出たかったのかなと思っていましたが、最近は話をしたいのではないかと思っています。
車の中という狭いスペースで話に集中して欲しいのではと思うようになりました。
この話もカウンセラーと話したときに、息子も父親との関係を1から作っているところではないかとのことでした。
まとめ
- 好きなことを見つける
- 時間が経ってエネルギーがたまる
- 居場所や友だち見つける
この3パターンが多くみられました。
いかがでしょうか?
不登校や行き渋りを見せているお子様を持つ保護者の方のお役に立てれば幸いです。
「好き」で安心とつながりを育むサードプレイス
この記事を書いているBranchは、不登校・発達障害のお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。
- 「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
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