こんにちは。
不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchコミュニティです。
今回は、
- 勉強してこなかった不登校の子が、勉強するようになったきっかけ
こちらの内容を、Branchの保護者の方々にインタビューしました。
不登校や登校しぶりの状態のお子様を持つ保護者の方も、ご自身のお子様と似たようなケースを見つけられ、参考になれば幸いです。
勉強するようになったきっかけ
以下の質問をBranch保護者コミュニティのみなさんに聞いてみました。
Q.「勉強をしなかったけど、今はやるようになった」という方がいれば、どのように勉強をするようになったかを、しなくなった時期(年齢や学年)とするようになった時期をご記載の上、教えてください。
中学生になることを意識してから
小6の中盤くらいから「中学生になるまでに、小学生の勉強を終わらせる」といい、自分で決めた学習内容を毎日やるようになりました。
漢字は3年生までのドリルをやったけれど、「漢字を書くのは嫌だ」となったようで、算数に切り替え、宣言通りに6年生までの算数ドリルを春には終わらせました。
怒りながらやっている日もありました。
その後、中学生の教科書で英語以外の4教科を毎日2ページずつやると、自分で決めて進めています。
引っ越して、安心した環境に身を置いたからか、憧れの中学生になったからなのか、理由はわかりませんが、彼の変化に親は驚くばかりです。
中学生で定期テストを始めてから
勉強は公文式の数学だけ続けています。
中1になり、定期テストをやることになり、はじめて自分から他の科目を勉強しました。
中学への進路を考えてから
小2で勉強しなくなりました。
当時は分かりませんでしたが、視力はあるけど見えてない状態なので読み書きで辛い思いをしたのと、学校で他児からの心無い言葉を浴びたことにより、一切の勉強を拒絶していました。
小6になり進路を考えるようになり、通っていたフリースクールの先輩方(通信制の高校生)がレポートを頑張る姿を見て、少しですが勉強するようになりました。
高校へ進学してから
学校を休み始めてから、学校のドリルをさせたり、スマイルゼミやYouTubeを使って勉強させようとしましたが、小中学校時代はどれも長続きしませんでした。
この春、高校に入学してからは「一日1ページやるんだ!」と自らレポートに取り組んでいます。
最初は登校するだけでも大変だったと思うのですが、下校中に買ってきたおやつを食べたり、YouTubeでBGMを聞いたりしながらリビングで勉強しています。
高校進学を意識してから
小学4年秋から不登校になって勉強らしい事は全くしていませんでした。
小学6年の冬ごろ遅れを取り戻したいとの事で勉強を始めましたが、その時はあまり続きませんでした。
中学2年に進級するころ「このままだったら卒業後にどうなるのか」と本人が主治医に不安を話したところ、高校への進学を勧められ、それなら勉強しなくちゃという気持ちになったようです。
ただ、どうやって取り組んだら良いか分からないとの事だったので一緒に続けられそうな方法を模索しました。
家庭教師や塾などは嫌がったので小学4年の教科書を使って一日30分だけと決め算数の復習から始めました。
これは何とか現在まで継続できており、つい先日小学6年の算数が終わりました。
6月からは千葉県の不登校児対象のオンライン授業が始まったので、これまでに数回参加しました。
学校に行かないと決めてから
学校に無理無理通っていた時期は、ストレスで学習どころではなかったです。
「もう学校には行かない。」と本人が決めた時に、学校には行かなくてもいいから家などで勉強しようと決めて、それからは決まった量の学習はコンスタントにやれています。
フリースクールに通ってから
不登校になった小1の頃は勉強拒否が強く、何も手につかない状態でした。
その後も勉強嫌いは根強くありましたが、算数と漢字はなんとかやっていました。
小3の秋に通い始めたフリースクールの先生との出会いが転機となりました。
私が口を出すと喧嘩になると言うと、勉強面は丸投げしてくださいと言ってくださり、本人の気持ちを尊重しつつも勉強はするものだよと淡々と伝え続けてくださり、初めは勉強が嫌で行き渋っていたのが、1枚だけできるようになり、2枚になり、半年かけて少しずつ本人が自信をつけ、最近はどんどん先に進められることを楽しんでいるようで学校よりも先に進んで勉強しています。
小3秋といえばBranchに入会した頃で、その頃から息子が毎日ブランチのお友達とのやりとりが楽しそうで機嫌が良く、エネルギーレベルがアップしたなと感じています。
Branchのおかげもあると思っています。
完全不登校になってから、徐々に。
完全不登校になり1年がたち、少しずつBranchに参加したり、ごくたまに外出できるようになっていました。
また、ある日、本人が漢字を練習したような紙が落ちており、どうしたの?と聞くと「ひまだったから、ちょっと調べて書いてみた」と言うことがありました。
本人も勉強していないことが多少心配なのかなと感じました。小5にあがる4月に、課金目的だと思うのですが「進級祝いがほしい」と言い出したので、「進級するっていうならちょっと学習もやってみる?」と提案したところ、いいよとのこと。
いまは漢字と算数だけ、1日5-10分程度、サボることもありますが、なんとかやっています。
支援級に入ってから
不登校から学校復帰したものの、1年間(2年生時の1年間)は教科学習はほとんどやりませんでした。
学習するまでエネルギーが回りませんでした。
その後3年生になり支援級で本人の負担の少ないやり方と進度で少しずつ進めるようになりました。
読み書きに困難があるので、文章は読み上げてもらう、代筆してもらう、デジタル教科書で学習する、読み書きより理解を優先するなどで進めています。
現在、実際の学年からは3年ほど遅れていますが、個別指導塾も併用して本人のペースで学習しています。
個別指導塾は、本人が「自分は集団が苦手だから1対1がいい」と希望しました。指定の教材のない塾なので、学校の教科書を使っています。
不登校支援のオンライン学習を利用してから
勉強をしなくなった時期は、不登校になってすぐの4年生の2学期です。
休みはじめて2週間くらいは宿題をやっていましたが、授業を受けてないので問題がわからなくなりやめました。
再び学習をしはじめたのは、6年生の夏頃です。
自分から「宿題やる」と言って、春休みのドリルを開きました。
「お母さんと一緒にやりたい」ということで、しばらく一緒に頑張りました。YouTubeをみたり、教科書をみたり。四苦八苦しながらやりましたが、仕事が忙しくなってしばらくお休みに。
秋ごろに、不登校支援のオンライン学習があることを思い出し、娘も一緒に面談し、申し込みました。なかなか担当の人が見つからず、その間は夫が声をかけて学習に取り組んでいました。
年が明けて担当者がみつかり、そこから週一回、一緒に学習しています。
まとめ
中学や高校へ入ることを意識してからなど、環境の変化に応じて勉強するようになったというケースが多く見られました。
また、一度不登校を受け入れて、フリースクールに通ったり、心を休ませてあげる期間を作ることで、徐々に勉強できるようになるケースも見られました。
いかがでしょうか?
不登校や行き渋りを見せているお子様を持つ保護者の方のお役に立てれば幸いです。
「好き」で安心とつながりを育むサードプレイス
この記事を書いているBranchは、不登校・発達障害のお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。
- 「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchコミュニティは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料体験予約をお申し込みください。
また、不登校や発達障害に関する情報を日々シェアしているLINEも運営しております。こちらも無料ですので、よろしければご登録ください。