Branchユーザーさんからの「不登校」や「行き渋り」に関する質問を、本田秀夫先生(信州大学医学部 子どものこころの発達医学教室 教授)にお尋ねしました。
その内容の一部を紹介していきます。
YouTube▷「学校行きたくない」の言葉は子どもにとっては問題の始まりではなく最終段階【信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授本田秀夫先生】
保護者からの質問「母子分離が難しいです」
現在小3息子ですが、家から出ることができなくなってしまいました。私(母)が仕事に出る時は前の日から寝ない、出かける際には大泣き、壁に頭ぶつけるなど繰り返すようになりました。子どもの不安が無くなるまで、どのように声がけし、どのような生活を心がければいいでしょうか?
本田秀夫先生の回答
母子分離が難しくなったプロセスを整理する
頂いてる質問の中では1番難しいものの1つです。
母子分離が難しくなったプロセスが分からないんですよね。
小学校3年生になってから家から出ることができなくなってしまったということなのか、もしそうだとすると小学校2年生までは家から出られたのか?
あと、そのお母さんが仕事に行ってらっしゃるってことなんですが、前から仕事をずっとやってらっしゃるのか?
そうすると前はお母さんが仕事に行ってる間平気で留守番ができていたのが、ある時期から留守番できなくなって離れたくないと泣くようになったのか?
それとも小さい時からずっと母子分離が難しい状態が続いてるのかが分からないんですよね。
要するに小さい時から母子分離不安が続いてるんだとすると、元々この方が持っている特性の1つとしてお母さんがそばにいないと不安が強まるという特徴はずっとある方だと思うんです。
もし一時期は大丈夫だったのにある時期からこれが難しくなったんだとすると、何か理由があるはずなんですよね。
厳密に言うと、きっかけになる理由と、それから「母子分離が難しいという状態が定着しちゃう」理由があるんです。
きっかけは、何かの拍子でお母さんがいなくてとても不安になったみたいなことがあるんですね。
例えば、お母さんがいない留守の間に電話がかかってきて対応が難しかったとか。そういうのがちょっとトラウマ体験になってしまったみたいなきっかけがあるかもしれないんです。
それに対して、その後の対応が本人にとっては納得のいくものじゃなかったから、より不安になってしまったみたいな場合もあるんですよね。
その辺りの経過を聞いてみないとこれは分からないんですよね。
なので、もし定期的に通ってらっしゃる相談機関とか医療機関があれば、そこで個別の事情も含めて話して対応を考えた方が良いかなとは思います。
いかがでしたか?
Branchでは、発達障害や不登校に関する情報を発信しています。
気になった方は、過去の記事もぜひご覧ください。
- 発達障害の子どもが「学校行きたくない」と言ったらどうする?登校刺激は避けて、焦らず対応を | Branch (branchkids.jp)
- 小学校高学年の「学校行きたくない」。本人に理由と今後を聞いて対処を考える。 | Branch (branchkids.jp)
- 「学校行きたくない」と子どもが言ったとき、どうする?先輩ママ・パパの体験談とアドバイス集 | Branch (branchkids.jp)
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」オンラインフリースクールを運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じようにお子さまの「母子分離」や「発達障害」「不登校」などで悩まれている保護者の方達がなんでも自由に悩みや困りごとを相談できる安心できるコミュニティや、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchオンラインフリースクールは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。
「学校外で友だちができる」Branchオンラインフリースクール