
こんにちは。
不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchコミュニティ、保護者ライターの烏龍茶です。
子どもが不登校になったとき、親はさまざまな課題に直面します。その一つが「仕事との向き合い方」。
子どもの不登校をきっかけに、仕事を辞める選択をする親は少なくありません。
働き方と子どものケアの両立。
この難しいテーマに、私たち親はどのように向き合えばよいのでしょうか。
一緒に考えてみませんか。
お子さんに、学校以外の「居場所」を用意してみませんか?
Branchコミュニティは、学校に行かなくても友だちができる、オンラインの居場所です。
不登校や発達障害の子どもたちが「好きなこと」を通じて自信がつき、社会とつながることを目指しています。
不登校の親の仕事の実態
「子どもの不登校が親の仕事や家計にどう影響を与えるのか」を調査したところ、不登校のお子さんがいる親の約5人に1人が、仕事を辞めざるを得ない状況に追い込まれていることがわかりました。
出典:【不登校離職】5人に1人が仕事から離れる、保護者の苦悩と現実に迫る(NPO法人キーデザイン)
「不登校離職」とも呼ばれる背景には、なにがあるのでしょうか。
上記調査では、仕事と子どものケアの両立が困難で、職場と子どもの間で板挟みになってしまった親の苦悩が浮きぼりになっています。
子どもが留守番できない、預け先がない、母子分離不安があるなど、そもそも働きに出られないご家庭も少なくありません。
特に、小学校低学年のお子さんの場合や、ひとり親家庭の場合は、働ける環境を整えるための負担も大きくなりがちです。
子どもが不登校になったとき、親がとりうる選択は…。
仕事を辞めた場合、続けた場合のそれぞれについて、メリット・デメリットを見ていきましょう。
仕事を辞めるメリット(良いところ)
子どもと向き合う時間が増える
仕事を辞めることで、日中からお子さんとじっくり向き合える時間が作れます。
不登校のお子さんは、心に不安を抱えていることも多く、安心できる環境づくりが大切です。
親が家にいることが増えることで、話をゆっくり聞いたり、お子さんが好きなことで一緒に過ごす時間ができます。
- お子さんが安心感を得やすい
- お子さんの小さな変化に気づきやすい
親に時間的・心理的なゆとりが増えることで、お子さんの気持ちに寄り添ったきめ細かな対応がしやすくなります。

支援につながりやすい
日中の時間を利用して、お子さんの状況に合わせた必要な支援やサポートを探しやすい点もメリットです。
時間の融通が利くことで幅広い支援につながりやすくなります。
- 学校以外の居場所探しの時間が作れる
- 日中しか開いていない行政サービスや医療機関にゆっくり相談できる
- 子どもの体験に付き添いができる
オンライン対応が進む不登校支援ですが、まだまだ日中にしかアクセスできない場所も多いのが実情です。
直接出向いて相談したり、体験できることは、支援につながるうえで大きな助けになります。
仕事を辞めるデメリット(良くないところ)
収入が減少する
仕事を辞めることによる、家計への影響は小さくありません。
前述の調査によれば、不登校家庭のうち「収入が減った家庭は約4割、そのうち3つに1つの家庭で、月8万円以上の減収」となった結果が出ています。
- 新たな出費への対応が難しくなり選択肢がせばまる可能性も
- 安定収入が減ることで家計の心配からストレスが増える
一方で、「不登校になると意外とお金がかかる」という現実もあります。
子どもを第一に考えたい気持ちはあっても、金銭面で断念することが増えてくると親自身の精神的な負担にもなります。
出典:【不登校離職】5人に1人が仕事から離れる、保護者の苦悩と現実に迫る(NPO法人キーデザイン)
社会的な孤立
仕事から離れることで、毎日職場で過ごしていた時と比べて、人と会う機会が減ってしまいます。
特に不登校のお子さんがいる家庭では、外出する機会も限られがちで、親子そろって社会から離れてしまいやすい状況になります。
- 職場の仲間や取引先の人との日常的な会話がなくなる
- 社会との接点が希薄になる
- キャリアが途絶えることで、将来的な社会復帰への心理的ハードルが高まる
人とのつながりが少なくなることで、親自身の心の健康にも影響が出てくる可能性があります。
仕事を続けるメリット(良いところ)
収入が安定する
仕事を続けることの最大のメリットは、毎月の収入が確保できることです。
当面の生活やお子さんの学びに必要な費用に加えて、将来の進学などについても見通しを立てやすくなります。
- 安定した収入があることで選択肢が広がる
- 親が働く姿を見せることで、お子さんが自立・将来を考えるきっかけになることも
- 勤務先の福利厚生や社会保険などの制度を使い続けることができる
経済的な安定は、家庭内の不安やストレスを減らす大切な要素です。
余裕があれば心理カウンセリングなどのケアにも投資できるため、結果として親子の安心感につながることもあります。
親子で適度な距離感を保てる
ずっとお子さんのそばにいると、お互いに気を遣いすぎて、かえって疲れてしまうことがあります。
親が仕事に出かけている時間があることで、親子それぞれが自分の時間を持ち、気持ちをリフレッシュできる良さもあります。
- 親子それぞれの「一人の時間」があることでストレスが軽くなる
- 親が外出することで、お子さんが自分のペースで過ごす時間が作れる
- 物理的な距離が「余計なひとこと」を生まない
とくに不登校の初期段階では、お子さんの生活リズムが乱れたり、日常的なセルフケアができなくなるケースも少なくありません。
ついつい口を出したくなる場面を避けるためにも、親子で距離をとることが必要な時期もあります。

仕事を続けるデメリット(良くないところ)
スケジュールが立たない
不登校のお子さんは、ある日突然「今日は外に出てみようかな」という気持ちになったり、逆に予定していた外出が難しくなったりすることがあります。
仕事をしていると、会議や打ち合わせなど変更しづらい予定があるため、このようなお子さんの気持ちの変化に柔軟に対応することが難しい一面があります。
- 急な送り迎えや付き添いなど、勤務時間の調整が必要な場面が増える
- 上司や同僚に説明を続ける必要があり、気を遣うことが多い
- 予定を立てても、お子さんの状況で変更になりやすい
こうした状況が続くと、職場への申し訳なさや罪悪感が生じやすく、親の心理的な重荷が大きくなり両立が難しくなってしまうことがあります。
仕事に集中できない
仕事中も「お子さんは大丈夫かな」「急に呼び出されるかもしれない」といった不安を抱えることで、なかなか仕事に集中できない親御さんは多くいます。
在宅勤務の場合は、お子さんがそばにいることで頻繁に声をかけられ、仕事が思うように進まないという悩みも出てきます。
- 仕事中にお子さんから呼ばれて中断せざるを得ない
- 職場での評価が下がるのでは、というキャリア面での不安も感じやすい
仕事そのもののストレスから心の余裕がなくなると、ゆっくり休んでいる子どもの姿に苛立ちや焦りを感じやすくなることもあります。
子どものケアとの両立が難しい
仕事を続けていると、どうしてもお子さんと過ごす時間が限られてしまいます。
不登校のお子さんが寂しさを感じたり、親子のコミュニケーション不足から気持ちの行き違いが起きることもあります。
- 親が忙しくて、お子さんの話をゆっくり聞けない
- お子さんのケアを優先したいのに仕事の予定が変えられず、申し訳ない気持ちになる
- 職場の理解が得られない場合、周りからの目が気になってしまう
このように、気持ちが常にお子さんと仕事の両方に向いてしまう状況は、親に大きな負担となることがあります。
仕事を続ける・辞めるを選択するうえでのポイント
仕事を続ける・辞めるメリット・デメリットをふまえ、ご家庭の状況に合った働き方を選択するうえでポイントとなることを整理してみました。
一概に「続けた方がいい」「辞めた方がいい」とは言えない難しいテーマです。
子どもの状態、親自身のメンタル、家計の状況などのバランスをみて考えることが大事です。
1.子どもとの時間を増やす必要性
お子さんが、親と一緒の時間をどの程度必要としているかは、大切な判断材料の一つです。
💡「続ける」が選択肢になるケース
一緒に過ごす時間が長いことが、子どもの心の回復に直結するわけではありません。
適度に距離をとることがお互いの気持ちの安定につながり、結果としてお子さんにもよりよく向き合えるようであれば、仕事を継続することも十分に選択肢となりえます。
💡「辞める」が選択肢になるケース
不登校のお子さんには、時には「赤ちゃん返り」に似た行動が見られることも。
お子さんに一人でいることを寂しがったり精神的に不安定な様子があれば、働き方を調整し寄り添う時間を増やす方向で動くといいかもしれません。
「不登校の段階表」などを参考に、お子さんの様子を客観的にとらえてみるのも手です。

仕事は他に出来る人がいるけど子供の親は私だけ。今は子供優先と思う事にしました。



不登校になりたての頃、どこにもいかないでほしいと泣かれました。
癇癪も1日に何度も起こしました。悩んだ末、私は仕事を一旦辞めてしまいました(私自身のメンタルもおかしくなりメンクリに行きました)。



小4息子の話なのですが2時間目の終わりあたりに登校しています。私が仕事を少し始めたいなと時間帯を相談したところ、朝家を出る時も帰宅してからも、家にいてほしいとのこと。(帰宅後はゲームしているだけなのですが)
春から小5ですが、これは母子分離不安てやつなのでしょうか…このスケジュールだとなかなか仕事が探せなくて🥲 少しでも仕事できたらなーと思うのですが、つらいところです。
2.柔軟な働き方という選択ができるか
不登校のお子さんの状態は、時間の経過とともに変化していきます。
完全に仕事を辞めるのではなく、勤務形態を見直すことで柔軟に対応していく方法もあります。
💡「続ける」が選択肢になるケース
勤務先に時短勤務やフレックスタイム、在宅勤務など利用できる制度があれば、まずは試してみて自分に合うか確認してみましょう。
家計的に仕事が辞められない場合も、こうした制度を利用することで仕事が継続できることがあります。転職や社会復帰の際も、「柔軟な働き方ができるか」は仕事選びのポイントになります。
💡「辞める」が選択肢になるケース
勤務先に利用できる制度がなく、これまでと同じ勤務形態では心身に無理が生じる場合や、柔軟な働き方により、かえって仕事と子どもの板ばさみになる状態が続くようであれば、働き方を見直すタイミングかもしれません。
仕事も子どものケアも、親自身の体調を最優先に考えてみましょう。



会社には在宅勤務の制度がなかったので、職務規定から整えてもらいました。時流もあり、採用条件が在宅でなくても相談に応じる企業は増えている感じがします!
●●さんの言う通り法改正にも期待!今は通勤週3 在宅週2ですが、これ以上は規定違反だと言われ、週5在宅を目指して私も転職を検討中です〜



分かります!!一日中呼ばれてます!在宅勤務しようとしてたのですが、どうやっても邪魔しにくるので断念中です😭
3.ライフプランの見直し
現実的に必要となるお金とタイミングを把握することも大切です。
子どもの将来だけでなく、親自身の生活設計やキャリアを考えることで、仕事についても違った選択肢がみえてくるかもしれません。
💡「続ける」が選択肢になるケース
家計の見直しや金銭面での支援制度を利用しても資金が不足しそうな場合は、仕事を続けることが安心材料になります。
不登校は、フリースクールなど新しい学びの場を利用したり、おうち時間が長くなることで出費が増えることがあります。
また、不登校の進学先は多様化していますが、想定以上の費用がかかることも。
子どもの自立までに時間がかかる可能性も考え、余裕をもった計画を立てて考えると安心です。
💡「辞める」が選択肢になるケース
経済的な心配がない場合は、まずは子どものケアに専念する道もあります。
仕事の束縛がなくなれば、居住地も含めて生活環境を変えるハードルも下がるなど、選択肢が広がる場合もあります。
一方で、仕事には収入面だけでなく、生きがいややりがいといった要素もあるため、これらとのバランスも考えることが大切です。



子どもの不登校をきっかけに、これまで興味のなかった仕事に関心を持ったり、不登校のお子さんの居場所にお手伝いに行くようになったりと自分自身に変化がありました。
Branch利用者さんのなかには、離島に移住したり海外への親子留学を検討している方もいて刺激を受けます。現実的には難しいかもしれませんが、いろいろな選択があるんだ!と視野が広がった気がしています。


4.支援やサポートを活用できるか
支援やサポートを受けることで、働く環境を整えられるか検討します。
💡「続ける」が選択肢になるケース
お子さんの状態によって、必要な支援・サポートは変わってきます。
次のようなサポートが活用できると、仕事を続けやすくなります。
・子どもの外出が難しい、留守番ができない:自治体のファミリーサポート制度、訪問看護など
・子どもに精神的な不安や生活リズムの乱れがある:医療機関のデイケア、訪問看護など
・子どもの送迎負担がある:自治体のファミリーサポート制度、SSW(スクールソーシャルワーカー)など
・家事などの日常生活の負担を軽くする:家事代行、配食サービス、子ども食堂など
働きの担い手が不足しがちなひとり親家庭では、一人で抱え込まず、なるべく自分の手から負担を放して、行政・福祉の力を頼ることも大切です。
💡「辞める」が選択肢になるケース
必要な支援・サポートが地域になかったり、利用が難しい場合もあります。
「支援迷子」になり、支援にたどりつくまでに精神が疲れ果ててしまうことも。
自分で探すことが難しい場合は、地域のSW(ソーシャルワーカー)が窓口になってくれる場合もあります。



食事について、食材は主にネットスーパーで配達してもらっています。日用品はAmazonで。
昼ご飯は娘が小6で、お金を持って自分で買いに行きたいタイプなので、昼は本人任せ、自分は冷蔵庫の残り物を食べてます。
夜は近所の子ども食堂が、働くママの子もOKでテイクアウト弁当を作ってくれるので、週2回はそちらの弁当を食べさせてもらっています。家で作るご飯は、ホットクックを活用してます。すごく良いですよ!材料と調味料を入れてスイッチを押すだけで、30-45分後には味噌汁やカレー、シチューなど、色々なメニューが食べられます😊
でももちろん面倒なときは買ってきたり、宅配も活用してます!
掃除は定期的に掃除サービスを頼んでいます。それ以外は軽くコードレス掃除機で気になった時にかけるくらいです。因みに風呂掃除は中3の長男にお小遣い払ってやってもらっています。
(省略)
日々本当にバタバタだと思いますが、家事は手を抜いても生きていけるので、自分が倒れないよう無理しないのが1番ですよね。
■こちらの記事もおすすめ:不登校の子の送迎をめぐる保護者の負担とその対処法、利用できる社会資源
5.子どもが安心して過ごせる居場所があるか
不登校の子どもは、親が仕事している間、ひとりで過ごせるとは限りません。
これまで通っていた場所に通えなくなることも。子どもが安心して過ごせる場所のある・なしで選択が変わってきます。
💡「続ける」が選択肢になるケース
適応指導教室やフリースクール、放課後等デイサービスなどの居場所につながることができれば、仕事を続けやすくなります。
子どもが安心して過ごせる場所が自宅しかない場合でも、在宅勤務に切り替えたり、祖父母をはじめとした親族や信頼できる人に見守りを依頼しながら、やりくりできる場合もあります。
💡「辞める」が選択肢になるケース
子どもの居場所が見つからず、柔軟な働き方や支援・サポートにもつながりにくい場合は、まずは体制を整えることを優先せざるを得ないかもしれません。
預け先に不登校への理解がないために、親が精神的に疲れてしまう場合も。子どもの居場所と並行して、親の居場所探しもしましょう。



うちは小5と小2で、祖母宅が近いので支援クラスの送迎に協力してもらいながらなんとか仕事を続けさせてもらっています。
去年、小5の兄が行き渋り始めたときは私も仕事の調整が付かずに余裕が持てず、祖母の理解も得られず、相談窓口では不登校になる前にあなたが何とかしなくちゃと叱咤激励され、じゃーどーすりゃいーのよ😐とかなり疲労しました。



うちも小4息子です。小1の途中から週2だけ仕事に行っていました。不登校になり、私の母に留守番をお願いしていましたが辞めて欲しいと言われました。
その後は分離不安というよりは1人で留守番が不安という感じで、いるのが私じゃなくても大丈夫になり、今は2時間前後くらいで近場なら留守番出来るようになりました。
6.自分自身の心身の健康を守る
仕事を続ける・辞めるのどちらの選択をとっても、不登校のお子さんをサポートする親は疲れるもの。自分の心と体の健康を保つことが、お子さんを支え続けるための土台となります。まずは「働く自分」と向き合うことも大切です。
💡「続ける」が選択肢になるケース
・子どものケアだけでは閉塞感や孤立感があって辛い、働いていた方が本来の自分でいられる、というように、仕事が息抜きになったり、エネルギーを充電できるようであれば、仕事を続けたいですね。
職場以外に、子どものことを気軽に相談できるようなコミュニティがあると、より心強いかもしれません。カウンセリングや親の会など、仕事以外の場にもつながりを求めましょう。
💡「辞める」が選択肢になるケース
疲れすぎてしまうと、どうしても気持ちが後ろ向きになったり、前に進む力が弱くなります。
子どもにも影響が出ていたり、親が心身の不調を感じる場合は、まずはお子さんと一緒にしっかり休むことも必要かもしれません。無理をせず、できることから始めましょう。



仕事していなければ、子供と一緒に部分登校とか、もっと色々寄り添ったり?できるのかなと今でも毎日思いますが、子供にべったり、子供の気分、予定に振り回される生活よりは今の方が精神的にはよいかなと感じています。
後、私自身、個人的にボーっとしている時間を無駄に感じてしまうタイプなので、家にいるのは楽な時もありましたが、大半は辛かったです。



そもそも自分に向かない仕事で、仕事そのものにストレスを感じていました。仕事か子育てのどちらかに集中したい自分がいて、仕事をしている段階から働き方に悩んでいました。
完全不登校の今は、子どもと一緒におうち時間を楽しんでいます。
Branch保護者の経験談
実際に不登校のお子さんがいる親たちは、どのように仕事との両立を考え、行動してきたのでしょうか。
Branch保護者の経験談を紹介します。
「仕事との向き合い方、私はこうしました」
我が家は現在小6息子が小4から不登校になり、それまでフルタイム正社員でしたが、不登校を機に会社に無理を言って4ヶ月ほど在宅勤務を取らせてもらいました。その間は在宅と言えど隙間時間に子供と衝突したり、学校に行くか行かないか、校門で2時間くらい粘ったり、仕事をしてるのか何なのかわからなくなっていました。そのうち自分の精神的にもきつくなり、休職。最終的には翌年春の職場の早期退職のタイミングで退職しました。
その後休職から数えて1年くらい職無しの状態が続いていましたが、これがあまりにつら過ぎて、昨年の9月からやっと仕事が見つかり、今は週5通勤です。
私も最初は在宅勤務ができる仕事を探していたのですが、自分のスキル不足と、あまり興味がない職種もヤダなーというところで、結果週5通勤の仕事をしています。
ずっと息子に充分なことがしてやれていない、という想いがずっとあり、仕事辞めた方がいいのかなと何度も考えたのですが、我が家の場合は経済的にも私の性格的にも多分辞めるのは違う気がして、仕事を続けています。
が、昨年秋くらいから仕事を週5→週4に変更したり、今までいた会社が出社推奨になってきたので今年の春からフルリモートの会社に転職したり、働き方を変えてみたりもしています。
小1で不登校になったときは、有給をマックス使って週4くらいで働き、職場にも説明して、在宅勤務日を作ってもらったり、仕事場に子どもを同伴させてもらいました。
夫は自営業なので調整できる日もあり、適応教室や週に一回個別で通う学校などの送迎をしてくれています。
こんな声も…
本当は、子供の年齢に関わらず、必要としている時に、時短など必要な制度が使えるようになったらいいのに、その補助を国がしてくれたら、もっと子供を生み、育てながら仕事しやすくなるのに、ってずっと思っています。
働いている、とはいえ、
自分が外出して自宅にいない時の、子供の居場所、ご飯、緊急時の対応から始まり、在宅勤務で四六時中同じ空間にいる困りごとだって発生するし、
時間が限られる中で、どう子供と接するか、昼夜逆転など自分と生活リズムがずれていく子と、どうやってコミュ二ケーション取るか、など、子供に関する課題も多いですし、
当初はどうにもならなくて介護休暇とる、など、休みを余儀なくされる場合もあるし、仕事と子育ての両立のため助けてもらう人探しや、職場で周囲の理解を求める行動や、はたまた転職するかなど、自分が仕事を続けていく上での工夫などもあるし、
子供の様子が落ち着いてきて、さあ、仕事再開していこう、という時にぶちあたる我が子の揺り返しなどなど覚悟してたけど、どうにもならない負荷とどうやってバランスを取るかなど
働く保護者がぶち当たる壁は、数限りなくあるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。不登校の親の仕事は、メリット・デメリットを考えながらも、親子がともに笑顔で過ごせる無理のない働き方を模索していくことが大切です。
働き方を見直すことは、生き方そのものを見直すことなのかもしれません。


いろいろな選択があっていい
「仕事を続けるべきか、辞めるべきか」という選択には、お子さんの状況や環境、親の考え方によって、それぞれ違った答えがあります。そこに正解も不正解もありません。
私自身は、子どもに二次障害的な症状があらわれたこともあり、仕事を辞める選択をしました。積極的な選択ではなく、そうせざるを得なかった、という側面もあります。
登校渋りに対応しながら仕事もしていた時期は、仕事に向かえないイライラや焦りを子どもにぶつけてしまうこともあり、結局辞めるならもっと早く決断すれば良かった、という思いもあります。
子どもが落ち着いてきて、手が離れるようになってくると、また働き方と向き合う時機が来ました。「自分が自分のためにどんな種まきができてきたのか」が問われているような気がしています。
親にも居場所を
同じような悩みを抱える人と共有することで、自分一人ではたどり着けなかった情報や解決策に出会うこともあります。
子どもに安心できる居場所が必要なように、親自身も気軽に悩みを吐き出せる場所につながることが大切です。
周りの力を頼ってみてくださいね。大丈夫、一人じゃないですよ。
「好き」で安心とつながりを育むサードプレイス
この記事を書いているBranchは、不登校・発達障害のお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。
- 「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
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